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商船隊

特定の国に登録された商船、およびそれに乗り組む船員 From Wikipedia, the free encyclopedia


商船隊(しょうせんたい、英: merchant navy、merchant marine)は、特定の国に登録された商船およびそれに乗り組む船員の総体を指す語である[1]。平時には貨物・旅客の海上輸送を担い、戦時や非常時には軍需物資、燃料、食料、兵員などの輸送に動員されることがある[2]。

商船隊は軍艦から成る海軍とは区別されるが、戦時には海軍の補助的役割を担うことがある。商船が軍艦などに護衛され、集団で航行する場合は護送船団と呼ばれる。

概要

商船隊は、貨物船、コンテナ船、タンカー、旅客船など、商業目的で運航される船舶によって構成される。これらの船舶は、国際貿易や国内輸送を支える基盤であり、資源、食料、工業製品、燃料などの輸送に用いられる。

日本では、「日本商船隊」という語が用いられる。日本船主協会は、日本商船隊を、日本の外航海運会社が運航する2,000総トン以上の外航商船群と説明している[1]。この中には、日本船籍の船舶だけでなく、外国船籍の用船も含まれる[3]。

名称

英語では、イギリスなどでは「Merchant Navy」、アメリカ合衆国などでは「Merchant Marine」という表現が用いられる。いずれも軍事組織としての海軍そのものではなく、商業目的の船舶およびその船員を指す。

イギリスでは、第一次世界大戦における商船隊の貢献を受け、国王ジョージ5世が商船隊に「Merchant Navy」の称号を与えたとされる。

船員と資格

商船隊の船舶に乗り組む船員には、職務に応じた訓練や資格証明が求められる。国際的には、船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約(STCW条約)が、船員の訓練、資格証明、当直に関する最低基準を定めている[4]。

戦時・非常時の役割

商船隊は平時の経済活動を支える一方、戦時や非常時には国家の輸送力として重要な役割を担う。第一次世界大戦や第二次世界大戦では、多くの商船が兵員、弾薬、燃料、食料、車両などの輸送に使用された。

戦時に商船が敵の潜水艦、航空機、水上艦艇などから攻撃を受ける危険がある場合、複数の商船をまとめて航行させ、軍艦などが護衛する方式が採られる。このような編成は護送船団と呼ばれる。したがって、商船隊は商船の総体を指す語であり、護送船団や輸送船団そのものとは異なる。

各国の商船隊

各国には、それぞれ商船隊または商船海運に相当する制度・組織・呼称が存在する。

関連項目

脚注

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