四度目は嫌な死属性魔術師
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| 四度目は嫌な死属性魔術師 | |
|---|---|
| ジャンル | なろう系、冒険 |
| 小説 | |
| 著者 | デンスケ |
| イラスト | ばん! |
| 出版社 | 一二三書房 |
| 掲載サイト | 小説家になろう |
| レーベル | サーガフォレスト |
| 連載期間 | 2015年6月30日 - 2021年11月16日 |
| 刊行期間 | 2016年12月15日 - |
| 巻数 | 既刊14巻(2025年11月現在) |
| 漫画 | |
| 原作・原案など | デンスケ |
| 作画 | 児嶋建洋 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| 掲載サイト | ComicWalker→カドコミ |
| レーベル | MFC |
| 発表期間 | 2018年6月24日 - |
| 巻数 | 既刊15巻(2026年1月23日現在) |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
| ポータル | 文学・漫画 |
『四度目は嫌な死属性魔術師』(よんどめはいやなしぞくせいまじゅつし)は、デンスケによる日本のライトノベル。『小説家になろう』にて2015年6月30日から2021年11月16日まで連載された[1][注 1]。2016年には第四回ネット小説大賞を受賞[2]、同年12月からはサーガフォレスト(一二三書房)より刊行されている[3]。イラストはばん!。
児嶋建洋によるコミカライズが、2018年6月24日より「カドコミ(旧ComicWalker)」(KADOKAWA)にて連載中[4]。
いわゆる「異世界転生もの」の一種で、主人公が現代日本人としての人格と知識を保持したまま、全く異なる異世界へ転生する物語。
題名にある「四度目は嫌」は、現代日本での人生を一度目として転生の練習として行われた二度目までは不幸な人生を送り、転生の本番となった三度目でようやく幸せを手に入れたことから、それを終わらせたくない、という意味で「四度目は嫌」[要出典]。
転生の際に輪廻神の勘違いから一切の才能や適性・宿命を受けられなかった主人公は、全てが空枠の状態(枠は全て魔力で満たされるが、魔法の適性がない)で悲惨な人生を約束されてしまう。その状況下で新たな属性「死属性」を生み出した二度目の人生は悲惨な結末を迎え、さらに復讐を宣言したことで輪廻神から「呪い」まで受けてしまった三度目の人生でも、生後半年で自分を愛してくれた母親を惨殺されてしまう。
しかし、死属性を駆使して霊となった母親を始め家族・仲間を得て、念願の幸せな生活に向けて努力を続けていく。
あらすじ
序章 一度目と二度目の終わり
幼いころに両親と死別した主人公(天宮博人)は、修学旅行中に乗っていた船がテロに遭ってクラスメイト達と共に死亡する。
一方、地球を含む複数の世界の輪廻を司る神ロドコルテは、他と比べて発展が著しく停滞している世界(ラムダ)に悩んでた。何かのきっかけで崩壊する危険性すらあったのだ。そして異世界の神から「転生者を使った世界活性化」の噂を聞き、「念のため百人ぐらい」で試そうと準備を進める。主人公を含む102名の日本人が死んだのは、転生の準備が整ったタイミングであった。ロドコルテはいきなり問題のある世界に転生させるのではなく、まず順調に発展している世界(オリジン)で経験を積み、その後に本命のラムダに転生させることにする。そして転生を承諾した101名に用意したチート能力を与えて一人づつ送り出して行く。しかし、ここでミスが発生する。
天宮博人(アマミヤ ヒロト)と雨宮寛人(アメミヤ ヒロト)を同一人物と勘違い、間違いに気付いた時には手遅れで主人公はゼロどころかマイナスの状態で転生させられる。オリジンでの主人公は赤ん坊の時に親に売られて人体実験の被験者となり、未発見だった八番目の属性(死属性)の習得に成功するが、過激な実験の果てに死亡する。死により肉体の制約から解放された主人公はアンデット化して、周囲全てに憎悪をぶつけて復讐を果たすが、そこに転生者達が現れる。
他の転生者たちは恵まれた環境に生まれ、恵まれた才能を発揮して「百の勇者」という組織を作っていた。かつての同級生達との再会に喜ぶ主人公だったが、彼らは問答無用で攻撃を仕掛けて無防備な主人公を瞬殺する。消えゆく意識の中で主人公は、目の前にいるのが雨宮寛人と前世で死の直前に救おうとした成瀬成美であることに気付く。
死によって再びロドコルテの下に戻った主人公は転生者への復讐を誓うが、ロドコルテは意図(発展の促進)を邪魔する存在として「呪い」をかけて転生させる(次の転生自体は既に組み込まれており、ロドコルテ自身にも中止が出来ない)。
第一章 ミルグ盾国編
ラムダではミルグ盾国の片田舎にダークエルフの母ダルシアの子として転生し、ヴァンダルーと名付けられた主人公。生後半年ほどは母の愛情に包まれて過しながら、前世で身につけた死属性魔術を再習得していった。だが、ダークエルフの里に帰還する準備のため近くの町に行ったダルシアは捕らえられ、主人公が街に潜入した時には火炙りによって処刑された後だった。
町の広場で母の霊と再会した主人公はアンデット達が集めてきた情報から、領主のベステロ準男爵、処刑を主導したゴルダン高司祭、ダルシアを捕縛した冒険者グループ「五色の刃」、密告した猟師達など母の死に纏わる経緯を知り、消えそうな母の霊を骨の欠片に憑けて町から脱出する。そして密告した猟師達に復讐、その後凡そ二カ月に渡る隠遁で討伐隊の追及を躱すと、自身と支配下のアンデット強化に乗り出し、半年後に母を殺したエブベジアの町に復讐を果たす。
その後はミルグ盾国(及び宗主国アミッド帝国の勢力圏)から逃れるため対立するオルバウム選王国を目指して、人目を避けて南部の山脈地帯に向かう。そしてミルグ盾国の外れで冒険者に襲われていたグールの娘を助けて里に招かれ、平穏な生活を取り戻す。
滞在が一年を超えたころ、近隣で勃興したノーブルオークの国をグールキングとなって殲滅したことで、ミルグ盾国パルパペック軍務卿に所在を察知される。未然に脅威を除くためグールキング討伐が決定されるが、その背後に邪神系吸血鬼の影があった。しかしミルグ盾国に察知されたことを覚った主人公は、グールたちを引き連れて境界山脈にある廃都へと退避して、討伐隊は敵影を捕らえられずに撤退する。
第二章 沈んだ太陽の都 タロスヘイム編
二百年前にミルグ盾国による侵攻で滅んだ巨人族の城塞都市国家(太陽の都・タロスヘイム)の廃墟には、恨みを残した巨人族のアンデットが数多く残されていた。グール達を引き連れてこの地に辿り着いた主人公は神職(レッサーリッチ)からヴィダ神の「神託の御子」として迎えられ、アンデット達を仲間に加える。
この地でグールとアンデットの共存を始めた主人公だったが、旧冒険者組合にジョブチェンジ機能が残されていたことで、初めてジョブに就くことが可能となった(呪いにより既存ジョブ以外)。そして周囲の指導とダンジョンを使って自己強化に励む日々を送っていく(また食生活や生活環境の改善にも邁進する)。
そんな中、亡き父が属していた邪神派吸血鬼の一派が、主人公抹殺に動き出す。ミルグ盾国を使嗾した前回の抹殺作戦に失敗した一派は、直接討伐隊を送って来る。が、主人公に返り討ちにされ、うち一人(主人公の父ヴァレンを殺した貴種吸血鬼)は魂を砕かれて滅ぼされる。そして再度の侵攻が予測されたため、主人公は自身の強化と共に都市の防衛力強化と索敵網の構築を進めた。
そして4歳になり死属性魔術師からゴーレム錬成士へとジョブチェンジすると、王城に残された落城時の遺物の後片付けに取り掛かる。王城の地下にはヴィダの遺産(不完全な死者蘇生装置)が残されており、落城時に攻め込んだ【氷神槍】ミハエルが残した魔槍アイスエイジと半壊しつつも撃退したドラゴンゴーレムが氷漬けで残されていたのだった。激戦の末にドラゴンゴーレムを倒すが、その直後に魔槍が主人公たちを襲い始める。苦戦しつつも鎮圧した主人公だったが、魔槍は死者蘇生装置をズタズタに切り裂いていた。母の蘇生の夢を絶たれた主人公は、ヴィダの施策を全否定する魔槍に宿っていた氷の神ユペオンの分身の魂を砕いて滅ぼす。
そのころ、主人公が遺した死属性を巡って混乱が生じ始めたオリジン世界を観察していたロドコルテは、天宮博人の魂が自身の輪廻システムにないことに気付き、自立した勢力を築き上げたことを知るが、まだ対処可能と軽視する。
第三章 蝕王軍行進曲編
邪神派吸血鬼の襲撃から凡そ1年後(主人公がタロスヘイムに居を移して2年)、境界山脈を通り抜けるトンネルが発見されて、アミッド帝国主導による境界山脈遠征(第二次タロスヘイム侵攻)が動き出す。主力はミルグ盾国が担い、帝国からの援軍(将軍と騎士団)や冒険者・傭兵などからなる遠征軍が組織された。しかし、その計画の影に邪神派吸血鬼がいた。
一方、それを察知したタロスヘイムでは防衛体制を整えると共に、主人公が周囲に推されてタロスヘイムの王(蝕王)に戴冠する。
遂に境界山脈遠征軍が侵攻を開始する。だが、周到に事前準備した防衛隊の前に脆くも全面崩壊し、遠征軍は文字通り全滅する。さらにゾンビ化した遠征軍はミルグ盾国に逆襲撃を行い、その間隙を突いて主人公は必要物資の調達に成功する。精鋭の2/3を喪った盾国、予想外の結末に驚く帝国、さらにアルダ神をはじめとする神々。その報は国を超え、S級冒険者シュナイダーの耳にも届く。
第四章 ハートナー公爵領編
ひとまずの平穏を確保した主人公は、かねてから計画していたオルバウム選王国のハートナー公爵領へと旅立つ。冒険者登録が主目的だが、二百年前のタロスヘイム滅亡時にハートナー公爵領へ亡命した第一王女レビア率いる避難民の現状を探る目的もあった。ハートナー公爵領に潜入した主人公だったが、滅亡前に交易相手だった街は既に廃墟と化しており、周囲に入植していたサウロン公爵領からの避難民達と接触する。成り行きで開拓村を滅ぼそうとする陰謀を一蹴してニアーキの町で冒険者登録しようとするが、ルールが変わっており10歳未満の登録は出来ないと知る(この時、復讐対象のハインツとで出会い、理性が飛んだ主人公の暴走により大量のアンデットが街を襲う事件に発展した)。
一方、オリジンでは主人公以外の転生者に初めての死者が出る。特定の対象を透過する能力「グングニル」を持つ海藤カナタは、ロドコルテの誘いを受けてラムダでの「主人公抹殺」を引き受ける(ラムダの次の転生で恩恵を受ける条件だったため、この回は「四度目がいい男」の表題が付けられた)。オリジンに成人の姿で転生したカナタは、ロドコルテの助言(ある程度能力を成長させてから襲撃)を無視して一目散に主人公を殺すために向かう。
そのころ、冒険者登録に失敗した主人公は旧タロスヘイムの避難民の情報を探るが、当時のハートナー公爵が実はアルダ原理主義者で、レビア王女と護衛は皆殺しにされ残った民は奴隷として鉱山に送られたことを知る。そして城の地下に封じらていたレビア王女達の霊を解放、地下空間を崩壊させて城が傾く惨事を引き起こす。この時、海藤カナタの襲撃を受けるが、「グングニル」以外にろくにスキルのないカナタは魂を砕かれて消滅する。そして今も奴隷として捕らわれていた旧タロスヘイム避難民とその子孫五百人余りを救出して、一緒に居た他の奴隷達と共に新たなタロスヘイムの住人として迎い入れた。さらに公爵家の跡目争いの影響で窮地に陥った開拓民(旧サウロン公爵領からの避難民)も、最終的にタロスヘイムに迎い入れた。
一方、邪神派吸血鬼の討伐を進めていたハインツ達「五色の刃」は、順調に各地の邪神派組織を壊滅に追い込んでいった。そして邪神派の首魁で原種吸血鬼のテーネシアと対決する。激戦の末にテーネシアを追い詰めるものの、間一髪で逃亡されてしまう。が、逃亡先には主人公が待ち構えていた。ハインツ達と吸血鬼組織の戦いを監視していた主人公は、テーネシアの避難先を先に制圧して準備万端整えて待ち受けていた。最後の力を振り絞ったテーネシアは元の場所に転移してハインツに止めを刺され、その魂は主人公に砕かれて滅ぶ。
そのころ、アルダの神域では主人公の対策が話し合われていたが、直接的な有効策はなく、有望な信徒を探しだして勇者へと育成するといった方針が示された。
第五章 怪物の遠征編
ハートナー公爵領から戻った主人公は、タロスヘイム南方のリザードマン勢力圏へと向かう。この地のリザードマンは以前タロスヘイムと不可侵の条約を結んでいたが、現在は邪神派が大勢を占めていた。そして邪神(龍皇神マルドゥークの眷属から魔王に寝返った『暴邪龍神』ルヴェズフォル)から加護を受けていた「鱗王」を倒した主人公はリザードマンを傘下に収めると共に、邪神に封じられていたヴィダ派の神(ザッカートの誘いで魔王配下から寝返った『五悪龍神』フィディルグ)を解放する。
一方、輪廻神ロドコルテの下にまた死亡した転生者が二人(島田泉、町田亜乱)戻ってくる。二人は主人公に敵対する気はなく、検討の末にロドコルテの「御使い」(正確には輪廻システムの保守管理のサポート役)に昇華する道を選ぶ。
リザードマンの勢力圏から帰還した主人公は、次に旧サウロン公爵領に向かう。目的はジャポニカ米に近いと思われるサウロン米の入手。この時、アミット帝国の占領下にある旧サウロン公爵領では「新生サウロン公爵軍」や「サウロン解放戦線」など複数の小勢力が抵抗戦を続けていた。米が栽培されている湿地にあるスキュラ自治領に到着した主人公はスキュラの里に辿り着き、この地で起こっている連続殺人事件の調査を開始する。
登場人物
主人公
- ヴァンダルー
- 吸血鬼の父とダークエルフの母の間に生まれた混血(ダンピール)で、銀髪で真紅と紫紺のオッドアイ、青白い肌の無表情な幼児(無感情ではなく、表情に出ない)。
- 地球時代の薄幸な人生と転生したオリジンでの悲惨な人生を経て、三度目の人生となるラムダでは幸福な人生を目標にしており、その障害になりそうな存在は例え神であっても容赦なく排除しようとする。性格的には食以外に欲望が薄いが、大の筋肉好き。また地球時代の徹底した倹約生活から贅沢だと思われる行為に強い憧れを抱き、興味が無くことでも贅沢をしようとする。
- 父ヴァレンは邪神派吸血鬼組織に属する従属種で、日光への耐性に秀でていたため人間社会での裏活動に従事、その際にダークエルフのダルシアと知り合いヴァンダルーを儲けた。しかし禁忌であるダンピール誕生が組織に露見し、追手から母子を逃すために死亡する。
- 生後半年で母ダルシアが死亡、1歳でエブベジアの町に復讐を遂げる。その後グールの里で”グールキング”の称号を得て、タロスヘイムで王(蝕王)となった。オルバウム選王国のハートナー公爵領から戻った際には”ヴィダの御子”の二つ名を得ている。
アンデット
- 骨猿、骨狼、骨熊
- 主人公が母を探しに行くときに、周囲の死体に適当な霊を憑依させて作成したアンデット(リビングボーン)。
- この時は大小様々なリビングボーンを作成したが、比較的大型で骨がまともに残っていた3体(骨人・骨鳥を含め計5体)を後々まで使い続ける。
- 3体とも種類は異なるが動物の骨なので進化ルートも等しく、タロスハイムでアースドラゴンの骨に強化した。
- タロスハイム王城地下での魔槍との戦いで大きなダメージを受け、同じ状況の骨鳥を含めた4体が融合したボーンキマイラへと変貌する。
- 骨鳥
- 主人公が母を探しに行くときに、鳥の骨に適当な霊を憑依させて作成したアンデット(リビングボーン)。
- 鳥の骨とはいえランク2までは飛ぶことが出来ずに非力であったが、ランク3(ファントムバード)以降は飛べる様になり、主に索敵・偵察で活躍する。タロスハイム王城地下での魔槍との戦いで大きなダメージを受け、同じ状況の骨猿、骨狼、骨熊と融合したボーンキマイラへと変貌する。
- 骨人
- 主人公が母を探しに行くときに、白骨死体に適当な霊を憑依させて作成したアンデット(リビングボーン)。
- 人骨ということでランク2から他のアンデットとは進化ルートを異にし、剣術・弓術・盾術などのスキルを習得していき、主人公によって(自意識を喪失した)人間の霊を追加で補充され、さらなる進化を続けているた。またタロスハイムで構成する骨を、全て「人骨の形に加工したアースドラゴンの骨」に変更済み。
- タロスハイム王城地下での魔槍との戦い時点で他の骨アンデットと同じくバラバラにされたが、融合はしなかった。
- サム
- 山賊から奪った馬車に憑依してカース・キャリッジ化した元人間の男性。
- 貴族に使える使用人(馬番と御者を兼任)だったが当主の代替わりで失職、娘を連れて都市に移動する途中で山賊に襲われ死亡。娘二人も惨殺され、山賊への強い恨みから怨霊化して留まってていたところを主人公によってアンデット化された。
- サリア / リタ
- サムの娘で、父と同じく怨霊化していたところをダンジョンで発見した鎧に憑依してリビングアーマー化(サリアがハイレグ型、リタはビキニ型)した。
- 貴族の使用人時代はメイドで、家事スキルを持っている。当初視認できるのは鎧だけだったが、霊体スキルを獲得して以降は徐々に中身が見える形態に変化していく。
- クノッヘン
- 骨猿、骨狼、骨熊、骨鳥が融合して産まれたボーンキマイラ(生成時ランク7)
- その後の進化で徐々に巨大化する一方、(基に骨鳥が居たので)空を飛行可能で後に複数の分身を作り出したりと、常識を凌駕する存在へと変貌していく。
- ただ動物霊を基にしている為か、じゃべることは出来ていない。ちなみに、同期で唯一融合していない骨人を取り込むもうとしている模様。
- ラピエサージュ
- タロスヘイムの王城地下に放置されていた、ミハエルの仲間の死体を繋ぎ合わせたアンデッド。誕生時はランク4のパッチワークゾンビ。
- 巨漢の男(盾職)、ドワーフ(神官戦士)、女魔術師、女戦士(褐色の肌)、オーガ(従魔)の五人で、損壊が比較的少ない女魔術師の体を基にして頭は女戦士から、筋肉は戦士やオーガから取られた。また欠損が多い内臓は魔獣から骨はトライホーンの角で補充され、他に魔物の魔石やワイバーンの翼、毒を分泌する尻尾などが追加されている。
- 知能は幼児(ゾンビ)並みに低く、当初は意味のある言葉を発せなかったが、ランクアップを重ねて辛うじてしゃべることが可能になった。とはいえ理解力や判断力に乏しく、仲の良いパウヴィナの感情が伝播したり、その仕種を真似たりしている。
- ヤマタ
- 邪神派の原種吸血鬼テーネシアが作成した複合ゾンビ(ランク6のパッチワークヒュドラゾンビ)。
- 九本の頭を持つ変移種のヒュドラを基に、頭部を見た目重視の女性(上半身)に取り替えている。テーネシアが作るアンデットは主に観賞用(芸術作品)で、存在するだけで霊が苦痛を感じるものも多く、それらは主人公により解放されたが、ヤマタは比較的状態も良く残された一体。
- 九人の上半身に自意識はなく(上半身の動作を制御する副脳的な存在)、思考能力は基になったヒュドラが担っている。生来の並列思考により九体が別動作出来るため「この人凄い便利」と気に入って再調整されが、知性は幼児(ヒュドラ)並みのまま。似たタイプのラピエサージュと仲が良い。
グール
- ザディリス
- 百人規模の里の長老(里長、雌)。種族はグールメイジ。見た目は十代後半の290歳(出産により外見が固定される)。
- 人間の冒険者グループに襲われていた所を主人公に救われ、グールの里に主人公一行を招く。グールの寿命は300歳と言われ老衰の症状が現れていたが、後に主人公の「若化」によって外見相当まで若返る。
- 主人公に無属性魔法を始めとする魔法技術を教え、師匠格となる。タロスヘイムに移って以後も、主人公の最側近の地位に変わりはない。なお、見た目は十代だが精神的には最長老で、進化の末に「プリンセス」が付いたランクとなった時には思い悩むこともあった。
- ヴィガロ
- 主人公が身を寄せたグールの若長(雄)。種族はグールバーバリアン、年齢は167歳。
- 雄のグールとしては知能が高い方で、寿命が近いことを悟っていたザディリスが次の里長として指名していた。主人公の配下となりランクアップを続け、巨人種アンデットのボークスと並んで武の代表格となる。
- バスディア
- ザディリスの末娘で女戦士(父はヴィガロ)。種族はグールウォーリアー。年齢は25歳で、未出産のため見た目も年齢相応に変化していた。
- グール内での雌は魔法使いを除き出産することで地位を高めていく習性があり、未出産であることを気に病んでいる。また不妊を発症していたが、後に主人公による不妊治療により無事に出産する。
- タレア
- 小規模な里の里長(雌)。元人間の女性で年齢は263歳。
- 武具職人の家に生まれ当人も職人として優れた才を持っていたが、生家の困窮から身売りされて娼婦となり、逃亡した先でグールに捕らえられてグール化された。
- グールになった後、武具職人・娼婦としての手腕を振るって里長に上り詰め、当初は十数人だった里を60人規模に拡大させ、さらに武具の取引を通じて周辺の小規模な里も影響下に置いていた。
- 一般的なグールの里では雌は魔法使いや戦士として狩りに参加しているが、この里では雌の多くが武具を始めとする生産に就いており、狩りは雄に任せる分業が進んでいた。
- 当人的にはさらなる勢力拡大を目論んでいたが、実はグールとしては寿命に近付きつつあった(影響下にある里も合わせると、ザディリス達の里より人数は多い)。主人公の配下となり、タロスヘイムに移動後はジョブチェンジが可能となって元の職人ジョブに復帰、さらにザディリス同様に「若化」を受けて若返る。
アルダ神者
- ボーマック・ゴルダン
- 法命神アルダの狂信者で高司祭。ヴィダの種族根絶に一生を捧げており、吸血鬼ハンターとしても知られる。
- 既に老齢であるもののその実力はB級冒険者を上回るとされ、アルダ大神殿から枢機卿に幾度も推挙されているが、悉く拒否して現場第一主義を貫いている。
- 主人公の母ダルシアを火炙りにした張本人であり、主人公の復讐対象。幼い主人公の討伐に二度失敗している。三度目となるタロスヘイム遠征に参加、混乱の中で踏みとどまって奮闘、最後は【御使い降臨】を行使して抵抗したが主人公の力押しによって粉砕された。死後はゾンビとなってミルグ盾国に戻って戦死。最後は魂を主人公によって砕かれた。
冒険者
- ルチリアーノ
- 【退廃】の二つ名を持つC級冒険者。主にソロで活動しており、生命属性で作成したアンデット(ライフデッド)を使った偵察・潜入捜査などを得意とする。
- 魔術師ギルドでアンデットの研究をしていたがその内容が問題視されて追放、やむなく冒険者を生業としていた。アルダの勢力が強いアミット帝国圏ではアンデットを使う技は肩身が狭く、資金を貯めてオルバウム選王国に移住しようと考えている。
- ミグル盾国の外縁で噂になっていた「強力な魔物」を探るために領主(バルチェス子爵)に雇われ、潜入させたライフデッドを通して主人公率いるグールがノーブルオークの国を滅ぼす戦いを目撃。ルチリアーノに気付いた主人公に捕まり尋問されるが、素直に経緯や情報を話して見逃してもらえた。この時に霊を操れる主人公を「霊媒師」と思い込み、報告を受けたミグル盾国やアミット帝国は主人公を霊媒師と想定した。
- その後はグール討伐隊に参加せずに、オルバウム選王国に活動の場を移す。しかし某貴族のお家騒動に巻き込まれ、最後は証拠隠滅のため無実の罪で奴隷鉱山送りとなり、主人公と望まぬ再会を果たす。主人公はいったん処分を保留(敵とまでは認識していないため)したが、【死霊魔術】を見たルチリアーノは弟子入りを志願して最終的に渋る主人公に弟子入りを認めさせる。
- ちなみに元C級冒険者と言っても特殊スキル(アンデット)によるもので、戦闘能力はほぼない。
- ハインツ
- 冒険者グループ「五色の刃」のリーダーで、十代でB級冒険者となり、「蒼炎剣」の二つ名を持つ。
- 主人公の母ダルシアを捕縛した当事者で、主人公の復讐対象。当人はこの時の経験からアルダ融和派に転向して、オルバウム選王国に活動の場を移してA級に昇格する。
- ハートナー公爵領のニアーキで冒険者登録しようとしていた主人公と出会う(怒りのあまりに理性を喪う直前に主人公が逃亡して直接的な接触はないが、「もしかして、あの時の…」とは思っている)。
- 脱退したライリー以外の「五色の刃」メンバーは、盾職のデライザ(女性、ドワーフ)、斥候職のエドガー(男性、人種)、精霊魔術師のマルティーナ(女性、エルフ)で、このうちマルティーナはダンジョン【ザッカートの試練】で死亡。その後『眠りの女神』ミルの司祭ダイアナ(女性、エルフ)、格闘家のジェニファー(女性、人種)が加わった他に、ダンピールの少女セレンを保護している。
- オルバウム選王国ではダンジョン攻略の傍ら邪神派吸血鬼組織の壊滅に活躍、見事に首魁の原種吸血鬼を討ち取って英雄となった。
- ライリー
- 冒険者グループ「五色の刃」のメンバーで、当時はC級冒険者で「緑風槍」の二つ名を持つ。
- 主人公の母ダルシアを捕縛した当事者で、主人公の復讐対象。ハインツがアルダ融和派に転向してオルバウム選王国に移る過程でグループを脱退、ミルグ盾国に残ってパルパペック軍務卿の手駒となる。
- その後B級冒険者に昇格、さらに思い通りになる犯罪奴隷を集めて冒険者グループを結成して、タロスハイム遠征時にはA級冒険者に昇格していたが、実はパルパペックには切り捨てられていた。遠征の背後にいた邪神派吸血鬼と密かに通じていたが、乱戦の中でボークスと戦って敗死。死後はゴルダンと同じくゾンビとなってミルグ盾国に戻ってまた敗死。最後は魂を主人公によって砕かれた。
- シュナイダー
- 【迅雷】の二つ名を持つ大陸西部唯一のS級冒険者。「邪神殺し」「龍殺し」等、数々の功績で広く知られ、「無類の女好き」としても有名。
- 人種の男性で実年齢は五十を超えているが、見た目は二十代半ば(討伐した悪龍の返り血やレバ刺の効果で不老)。長身で銀髪、整った女顔とは裏腹に野性的な雰囲気を醸し出している。
- 子供のころからアルダの教えに違和感を持ち、冒険者となってラミアの美女に恋したことで確信に変わり、ヴィダ信者となった。その後も表向きアルダ信者を装い、アミッド帝国勢力圏で密かにヴィダの種族を擁護する活動を行い、S級冒険者となった。アルダ神から危険視され、度々「シュナイダーに警戒する」よう神託を下しているが受け手に恵まれず、「シュナイダーの身の安全に警戒する」神託とされてしまっている。
- 実力のほどは折り紙付きで気に入らない依頼は受け付けず、貴族であろうと容赦しない言動で恐れられる存在。主人公関連ではタロスハイム遠征やその後の南部魔境調査などの依頼を断っている。女好きは若いころの話で、今は不老なのに銀髪を白髪と言い換え、「ただ若く見えるだけ」・「疲れやすい」・「目が霞む」・「髪の生え際が・・」と年齢(年寄り)アピールする健康マニア。
- 冒険者グループも全員ヴィダ派で、主人公を助ける様にヴィダから神託を受けるがミグル盾国を「盾となって」と誤解して、バーンガイア大陸西側全域で救助対象(母子)を探したため主人公とは巡り合えていない(別の場所で何組もの母子を助けた)。
- リサーナ / ドルトン / ゾッド / メルディン
- シュナイダーの冒険者グループのメンバー。
- ドルトンは特殊なマジックアイテムで長い耳を隠したダークエルフの戦士。ダルシアが故郷に無事に辿り着いていたら、ドルトン経由でシュナイダーと合流出来ていた可能性があった。
- リサーナは見た目はエルフだが正体は【堕酔の邪神】ヂュリザーナピペ(ヴィダ派)の転生体で、邪神としての実体は青黒い肌に胸まで伸びる舌を持ち、額には第三の目がある。
- ゾッドは本名ゾルコドリオといってヴィダ派の原種吸血鬼。アルダ勢力との戦いにより封印されていたところを、ヴィダの神託に従って母子(ダルシアと主人公)を探していたシュナイダーに発見されて仲間になる。
- メルディンだけは普通のドワーフ。
タロスヘイム
- ヌアザ
- 元はヴィダの見習い神官だったレッサーリッチ。
- タロスヘイムを訪れた主人公を「神託の御子」として迎え、滅亡時の出来事を語った。死亡時は見習いであった(ボークスから「坊や」呼ばわりされている)が、残存する唯一の神官として神殿の修復・管理を担っている。主人公が訪れる百年以上前にヴィダの神託を受け、その来訪を待ち望んでいた。
- ボークス
- A級冒険者で【剣王】の二つ名を持つタロスヘイムの英雄。だったが、滅亡時の王城で攻め込んできた【氷神槍】ミハエルに瞬殺される。
- その後アンデット化したが地下に居ると思われた仲間(ジーナやザンディア)を気にして、氷で覆われた地下への入り口に留まっていた。そのため最初は主人公への協力を拒んだが、地下を覆う氷を解除できることを知ると協力を受け入れた。
- パウヴィナ
- ルチリアーノが潜入用に作ったライフデッドとノーブルオークの間に生まれたノーブルオークハーフ。主人公の妹分。
- 実はライフデッドとして使われた体に付き纏っていた元の霊を胎児に宿らせて、タロスヘイム到着後に誕生した疑似転生体。自身の肉体に執着するだけで記憶は既に壊れており、転生させることで正常な霊として再生された(ルチリアーノは用意された死体として、殺害への関与を否定)。
- 幼いことから主人公と一緒のことが多く、ノーブルオークの血を引くため生後数カ月で体格的に主人公を追い抜き、「高い高い」する方になった。断片的に前世の記憶を持っているが、精神年齢は年相応。
- レビア
- タロスヘイムの第一王女だったゴースト。
- ハートナー公爵の裏切りにより火刑にされ、遺体は地下にある魔王の欠片を封印する結界に葬られた。裏切りに対する怨念で一緒に殺された護衛達と共にアンデット化(ゴースト)し、主人公により結界が解かれて解放される。直後に襲ってきた転生者(海藤カナタ)にとどめを刺してランク5のブレイズゴーストとなる。
- その後、避難民の生き残りや末裔たちと共にタロスヘイムに帰還。
吸血鬼
- テーネシア
- ビルカイン
- グーバモン
- 邪神派では最大勢力となる【悦命の邪神】ヒヒリュシュカカを奉じる原種吸血鬼。
- 基本的に三人がそれぞれの組織を率いており、その組織はよほどの事態にならない限り互いに協力関係ということは無く、せいぜい不干渉という関係で並立している。特にリーダー格は居ないが、年一の定例会に欠かさず出席するのはビルカインだけで、テーネシアは三回に一回、グーバモンに至っては1/10程度しか出てこないので、会議の場ではビルカインが先導する形が多い。その勢力はミグル盾国を含むアミット帝国圏に止まらず、オルバウム選王国にも広がっている。
- 主人公の父ヴァレンはグーバモンの組織の末端にいた従属種。グーバモン配下によるダンピール抹殺が失敗して生存が確認されると、暗殺のためビルカイン配下のエレオノーラが派遣され、それが失敗するとミルグ盾国を使嗾して遠征軍を組織、テーネシア配下のアイラが主人公抹殺を狙ったが返り討ちに合った。
- さらにハートナー公爵領でテーネシアがハインツ達に追い詰められ、遂に滅ぼされる。
- セルクレント
- 邪神派の貴種吸血鬼。グーバモン配下で主人公の父ヴァレンの上司、かつ殺した張本人。ミグル盾国のパルパペック軍務卿との連絡役でもあった。
- 遺された母子を抹殺するため暗躍し、母ダルシアの処刑に成功するが主人公討伐には失敗、エレオノーラと共にタロスヘイムに潜入する。最後は魂を握り潰されて滅ぶ(主人公が魂を砕いた最初の一人)。
- エレオノーラ
- 邪神派の貴種吸血鬼(男爵)。ビルカイン配下の貴種では最も若く、吸血鬼となって数年で頭角を現した才媛。時属性を持ち、固有スキル【魅了の魔眼】を獲得している。
- 主人公抹殺の任を受けて密かにタロスヘイムに潜入する。【魅了の魔眼】で主人公を虜にしようとするが、ビルカインより格上の「恐怖」と覚って主人公に隷属することを選ぶ。その後は基本的に主人公の周囲に侍っており、他者から主人公の母親と間違われるこも。アイラ達ヴァンパイアゾンビの上司で、必要に応じてハートナー公爵領で従属種吸血鬼を生み出すが、それまで配下を持ったことが無かったので半ば放置中。
- テーネシアの躰を使った手術を主人公から受け、深淵種吸血鬼に変化した(気付くのが遅れたがベルモンドの肉体再生の前に施術されたので、第一号はテーネシア)
- アイラ
- 邪神派の貴種吸血鬼(伯爵)。テーネシア配下【五犬衆】で「猟犬」の二つ名を持つ幹部格。
- タロスヘイム遠征軍に配下を率いて傭兵として参加、遠征軍が劣勢になるとタロスヘイムへの突入を試みるが、主人公のサポートを受けたエレオノーラに敗退。死によって主人公の【死属性魅了】の虜になり、一緒に殺された配下と共にヴァンパイアゾンビとなる。
- ベルモンド
- 邪神派の貴種吸血鬼。テーネシア配下【五犬衆】で「愚犬」の二つ名を持つ。
- 元はラミアの血が混じった密林猿系の獣人。死にかけていた所をテーネシアに拾われて緊急避難先を預かっているが、そこが使用されることはほぼ無く、虚無感に苛まれていた。実はユニークスキル「供物」を持っており、事実上の非常食として避難先に置かれていた。
- 主人公との戦いに敗れると、【死属性魅了】の影響もあって隷属する。その後、死にかけていた当時のままだった体を再生したテーネシアの躰を使って綺麗に治され、その結果深淵種吸血鬼に変化した。
- 以後は主人公を「旦那様」と呼び、執事として仕える。また長い放置期間中に家事スキルをカンストしており、主人公の周囲では最も身の回りの世話に長けていることが判明、エレオノーラなど一部からライバル視されている。
転生者
- 海藤カナタ
- 地球ではハーフの日系アメリカ人。チート能力は特定の物体や現象を透過する能力【グングニル】。
- オリジンではブレイバーズの一員として活動する裏で、臓器売買などの犯罪行為に手を染めていた。母がその犠牲者となった獅方院真理によって殺害され、ブレイバーズで最初の死者となった。
- 転生時にロドコルテの誘いに乗って次の転生で優遇してもらうことを報酬に主人公抹殺を引き受けるが、主人公によって魂を砕かれて消滅する。
- オリジンでもラムダでも半ばゲーム感覚で生きており、特にラムダでは主人公を殺害したら自殺して次の転生(恵まれた人生)に行くつもりで、各地で殺戮を繰り返した。
- 田中 / マッケンジー / 鮫島悠里
- 海藤殺害によって引き起こされた大スキャンダル(海藤が裏で犯罪に手を染めていた・殺害したのが同じ転生者)による混乱の中で死亡した三人。マッケンジーは主人公のクラスメイトではないので、フェリーの乗務員か偶々同乗していた人物。
- 田中のチート能力は自分の時間を加速させる【韋駄天】、マッケンジーは過去に起きた出来事を見る【ウルズ】、鮫島は視認した相手を停止させる【ペルセウス】。
- 実は六道聖が「(幸運を持っている)転生者はどれくらいで死ぬのか」を調べようと意図的に作った窮地で死亡、転生時にロドコルテからそれを知らされた三人は「戦い続ける人生」を忌避して通常の転生(ランダムに選ばれた母親から新生児として生まれる)を選択したが、ロドコルテの操作によって田中はアミット帝国皇帝マシュクザールの隠し子ジーク、鮫島はミグル盾国で(タロスヘイム遠征時の軍務卿の長男)アルサード・レッグストン伯爵の長男サルアに転生する。
- 島田泉 / 町田亜乱
- 田中達の後に死亡した二人。
- 島田泉のチート能力はあらゆる偽りを見抜く【監察官】、亜乱のチート能力は【演算】でオリジンでは【ラプラスの魔】。ブレイバーズでは安全な後方で情報処理を担当していたが、その能力を危険視した村上の仕掛けでブレイバーズ本部で爆殺された。
- 転生時にロドコルテから提案された主人公抹殺は拒否したが、「輪廻神の御使い」として輪廻転生システムのサポート役になる提案を受け入れて精神体へ昇華した。これ以降、死亡した転生者への説明・案内役でもある。
- マオ・スミス(長野真桜) / 円藤硬弥 / 天道達也 / 三波浅黄 / 赤城晶子
- 『第八の導き』強襲作戦に参加して戦死したブレイバーズメンバー。マオはフェリーの乗務員で、他は主人公のクラスメート。
- マオのチート能力は亜空間に人や物を出し入れできる【ノア】、円藤は質問に答えてくれる【オラクル】、天道は透視を併用した複数の視覚に関する能力【千里眼】、三波は全属性の力を無効にする【メイジマッシャー】、赤城は熱や炎を自在に操る【イフリータ】。
- オリジンで戦闘機パイロットになっていたマオは、大量の人員や物資を高速運搬して活躍、円藤は作戦の立案、天道は後方支援、三波・赤城は前線での戦闘とそれぞれ活躍した。
- 『第八の導き』強襲作戦では、ブレイバーズの主戦力を運搬中だったマオは戦闘機内でジャックにより刺殺され、天道は後方で潜んでいたゴーストにより刺殺された。円藤は作戦直前に既にシェイドに憑依され、役割を終えたシェイドの自殺で死亡。三波は降伏を装ったバーバヤガーの自爆(自分自身を発火)に巻き込まれて焼死、赤城はエレシュキガルを炎で焼き殺し、そのカウンター能力(自分が負わされた傷をそのまま相手に負わせる力)により焼死する。
- 三波は体育会系気質の熱血漢(陸上部員)。ブレイバーズ前線組のリーダー格でムードメーカー。主人公を覚えていなかったが、主人公からはそのウザ過ぎる性格を忌避されている(ブレイバーズ内でも一部にウザがられている)。
- 最初に成人の姿で転生したマオは主人公と関わる気は全くなく、オルバウム選王国のファゾン公爵領で一年活動した後、C級冒険者となると同時に別大陸へと旅立った。
- 円藤は転生を諦めてロドコルテの御使いに成ることを選択、天道・三波・赤城は成人の姿で転生する。三人は主人公に会うため一緒に行動しているが、天道は主人公に「敵対するつもりはない」と伝える為、三波・赤城は主人公の行動を止める為(ロドコルテが依頼した抹殺ではない)、と理由は異なる。
- 村上淳平
- チート能力は魔術や化学現象が起こるタイミングをずらす【クロノス】。
- 主人公達のクラスの担任教師で、主人公に心無い暴言を吐いていたことで嫌われている。基本的に教師という職業にも生徒にも思い入れはなく、三波など一部生徒から転生後も「先生」扱いされることにうんざりしている。
- オリジンでは地球時代に断念したスポーツ選手の道を歩んでいたが、半強制的にブレイバーズに参加させられたことで不満を貯めていた。自身を含めた10人で離脱してテロ組織『第八の導き』と合流。ブレイバーズとの戦いを生き抜いて後ろ盾となった大国に庇護されたが、他の生き残りと共にプルートーの遺体から噴出した死属性の霧に触れて死亡。
- なお、スポーツ選手を目指してはいたがスポーツマンシップとはほど遠い性格で、能力を使った不正行為で試合を優位にしていた(一部に不正を疑う人が出始めていた)。
- ラムダには記憶を持ったまま成人として転生し、当初はグループ7人で主人公抹殺を目論んだが、転生直後に土屋達3人、さらに後藤田も離脱して3人となる。
- 土屋加奈子 / ダグ・アトラス / メリッサ・J・早乙女
- 村上の誘いを受けてブレイバーズを離脱、ブレイバーズとの戦いを生き抜いた三人。
- 土屋のチート能力は記憶や感情をコピーして対象者に上書きする【ヴィーナス】、ダグは念動力の【ヘカトンケイル】、メリッサは全属性に対する完全な防御【アイギス】。
- 土屋はアイドル志望を強く持っており、地球では諦めたがオリジンでは能力を使ってアイドル活動をしていた。そのため半強制的にブレイバーズに参加させられたことを恨んでおり、その後もアイドル活動が出来ない不満を貯め村上グループに加わった。ブレイバーズとの戦いでは村上の指示で重傷を負った乾を殺害する。
- 三人共、最後はプルートーの遺体から噴出した死属性魔力の霧に触れて死亡。
- ラムダへは村上グループとして記憶を持ったまま成人として転生したが、死属性魔力の前に為すすべなく死んだ3人は転生後も主人公に勝てるとは思えず、主人公に謝罪して仲間になる道を選択してグループから離脱した。
- 乾初 / 近衛宮司
- 村上の誘いを受けてブレイバーズを離脱、味方に裏切られて死亡した二人。
- 乾のチート能力は触れた対象者を自由に操る【マリオネッター】、近衛は視認した対象(心臓)の運動を止める【デスサイズ】。
- 村上のスポンサー(某大国)からその能力を危険視され、ブレイバーズとの戦いの中で土屋・村上によって粛清される。
- 近衛は地球時代からの問題児。オリジンでも密かに能力を使って邪魔者を排除するなど行っていた。死後、ロドコルテの神域から天道の千里眼を通じて主人公を視認、咄嗟に【デスサイズ】を使って殺害を試みるが主人公の【深淵】【対敵】スキルなどにより魂を砕かれて消滅。
- 乾は基本小心者だが、同時にお調子者で自己顕示欲や支配欲が強い傾向があり、こちらも能力を使って密かに「小さな犯罪」を行っていたが、裏切られて死亡した経緯から女性恐怖症となり周囲に対して非常に猜疑心が強くなった。そのためラムダへの転生も一人単独で行うが、その直後に『雷雲の神』フィトゥン(アルダ派)から「英雄」に選ばれる。
- 狭間田彰 / 美佐・アンダーソン / 後藤田薫
- 村上の誘いを受けてブレイバーズを離脱、戦いの中で第八の導きメンバーに殺された三人。
- 狭間田のチート能力は数秒先の未来が視える【オーディン】。美佐のチート能力は身体を気体にすることが可能な【シルフィード】、後藤田は任意の五感を強化できる【超感覚】。
- 狭間田と美佐はバーバヤガーに襲撃されて焼死。後藤田は五感では感知できないゴーストに襲撃され刺殺された。
- ラムダへは村上グループとして記憶を持ったまま成人として転生し、土屋達3人に続き後藤田が離脱、狭間田と美佐は村上と共に主人公抹殺を目論んでいる。
- 見沼瞳
- チート能力は【未来予知】能力の【ゲイザー】。ただし、既に確定した(対策しても避けることが出来ない)未来しか予知出来ないため、精神を病んで麻薬に逃げることになってしまう。
- 入院中にブレイバーズを離反した村上グループに拉致される。『第八の導き』のジャックと共感、ジャックと共にマオの戦闘機に転移して緊急脱出装置の作動に巻き込まれて死亡したジャックを抱きしめながら墜落死。
- 死亡後の魂は本来ならロドコルテの神域に戻るはずだったが、第八の導きメンバー達の魂と一緒にオリジンの神々によってラムダのズルワーンに送られ、主人公が作り出した「肉塊ちゃん」に宿った。
- 岩尾
- チート能力は重力を操作する【タイタン】。
- 雨宮寛人
- 複数のチート能力を持ったブレイバーズのリーダー。実は似た姓名の主人公と間違われて、二人分のチート能力を始めとするギフトが与えられた。
- 地球では無職ニートで、旅行中に偶々主人公達と同じ船に乗っていて死亡。第二の人生では「悔いのない人生」をモットーに奮起、転生者を集めた正義の組織(ブレイバーズ)を作り上げて「勇者」と呼ばれている。
- 様々なチート能力に数々の素質、さらに幸運を持っていることから、頑張れば「何とかなる」人生を送ってきた。
- 雨宮成美(旧姓・成瀬)
- チート能力は複数の存在と意識を繋ぐ【エンジェル】。テレパシーで繋がるチャットルームの様な物で、人数など一部制限はあるものの妨害も覗き見も出来ない完璧なコミュニケーションツール。接続するには相手の居場所を知る必要があるが、天道の【千里眼】と組み合わせることで解決していた。
- 主人公が地球で死の間際に助けようとした相手だが、その甲斐もなく死亡。名前が似ていた雨宮寛人に間違ってお礼をしたことをきっかけに交際に発展、結婚して一男一女を儲ける。
- 『第八の導き』強襲作戦ではプルートーの能力で殺されかけるが、妊娠(第二子)していることを察知したプルートーが殺害を断念したため生き延びた。
- 六道聖
- チート能力は【アバロン】(学習速度上昇と成長制限無効)。既存技能・能力を無制限に伸ばすことが可能だが、他の転生者の様な他に類を見ない唯一無二の能力ではないことにコンプレックスを持っている。
- (死属性を除く)全属性の魔法に精通しており、主人公が発見した死属性を手に入れようと密かに画策している。
アルダ側の神々
- ユペオン
- ペリアの従属神で『氷の神』。ペリアが封じられるとアルダの考えに共鳴して、激しくヴィダ派を非難した強硬派。
- ミグル盾国の国宝で英雄ミハエルの持つ『魔槍』アイスエイジに自身の魂(の一部)を込めていた。そのため主人公により、その魂の一部を砕かれる。
- ニルターク
- アルダの従属神で『断罪の神』。
- 主人公と戦った『邪砕十五剣』の『五頭蛇』エルヴィーンは「ニルタークの加護」を受けており、【御使い降臨】で降ろした御使いを二度滅ぼされた。
ヴィダ側の神々
- タロス
- 巨人神ゼーノの従属神で『太陽の巨人』。ゼーノ配下では長男に相当する主要神で、ヴィダとの間に巨人種を生み出した。
- アルダ勢力との戦いで消耗、それ以来眠りに就いている。
- 『五悪龍神』フィディルグ
- 魔王配下から寝返った悪神。五つの頭を持ち、魔王軍では格下の神だった。
- アルダ勢力との戦いに敗れて頭を四つ潰され、バーンガイア大陸南部に逃れて眠りに就く。最低限回復すると湿地帯にリザードマンが発生するダンジョン『リザードマンの巣』を作り、そこから湧いて出て周囲に住み始めたリザードマン達に信奉されて完全回復を目指していたが、途中で『暴邪龍神』ルヴェズフォルに封じられてリザードマンの信仰を奪われてしまう。
- ルヴェズフォルを主人公が打ち倒してくれたおかげで封印から脱して、主人公に「鱗王」の称号を贈った。(この時点で頭は三つまで回復)
- メレベベイル
- 魔王配下から寝返った邪神。寝返り組では上級の神格で、ヴィダとの間にスキュラを生み出した『汚泥と触手の邪神』。
- アルダ勢力に敗北した時にバーンガイア大陸南部に逃げそびれ、やむなく西部山岳部の湖沼地域(サウロン公爵領のスキュラ自治区)に集まったスキュラを守護していた。ただ人間社会で認められるには元邪神では都合が悪かった為、「スキュラの英雄神」を装った(その結果、神格に大きな変容が課せられた)。
- 主人公によってスキュラは南部の湿地帯(リザードマンが住んでいない地域)に移住し、自身も南部のヴィダ派に合流した。主人公に「触王」の二つ名を贈った。
- ガレス
- ザンタークの従属神で『戦士の神』。バーンガイア大陸南部の鬼人国の守護神
魔王残党の神々
- ヒヒリュシュカカ
- 【歪みの邪神】の元従属神で、命を弄ぶことこそが最大の快楽であり、自らがより優れた存在であることの証明であると教える【悦命の邪神】。
- 神々の戦いを生き抜き、ヴィダ派から寝返った原種吸血鬼3人を使ってバーンガイア大陸北部の闇社会で一大勢力を築いていた。
- 主人公の父親がこの組織の従属種吸血鬼で、執拗にダンピールの主人公抹殺を狙った。タロスハイムを拠点として以降も付け狙ったが、主人公の反撃で原種吸血鬼を次々に滅ぼされ、最後のビルカイン戦で自身が降臨したが滅ぼされる。神域に残った部分もヴィダ派の諸神によって封じられ、最後は主人公が食べて消滅する。
- ルヴェズフォル
- 元は『龍皇神』マルドゥークの配下の龍神で、マルドゥークが滅んだ後に魔王軍に加わった『暴邪龍神』。
- ヴィダとアルダの戦いで横槍を入れて、両勢力に甚大な被害を齎した。暗黒大陸で有力な勢力を築いていたが、ザンタークを筆頭に暗黒大陸に居るヴィダ派の神々による討伐戦が開始されると、フィディルグが信奉されていたバーンガイア大陸南部の湿地帯に逃れ、フィディルグを封じてリザードマンの信仰を乗っ取る。
- タロスハイムを本居地とした主人公が南に隣接しているリザードマンと接触したことで対決し、滅ぼされる間際まで追い詰められて暗黒大陸に逃げ出した。しかしその途中、運悪く暗黒大陸に向かっていたシュナイダー一行に見つかり、捕縛される(下等なワイバーンに強制転生させられて無力化)。
- その後、シュナイダーから主人公に譲られ、妹分のパウビナのペット同然の立場となり、遂に神格から零落する。
世界観
二柱の巨神
- 黒き巨神ディアクメル
- 白き巨神アラザン
- 世界の始まりに存在した二柱。今となっては善悪は不明ながら原初より戦い続け、最後は相打ちとなり、その重なり合って倒れた骸から新たな神々が生まれ、今に続く世界が構築された。
始祖の十一神
- 八柱の属性神(大神)
- 生命と愛の女神ヴィダ
- 光と法の神アルダ
- 炎と破壊の戦神ザンターク
- 水と知識の女神ペリア
- 風と芸術の神シザリオン
- 大地と匠の母神ボティン
- 時と術の魔神リクレント
- 空間と創造の神ズルワーン
- 三神
- 龍皇神マルドゥーク
- 巨人神ゼーノ
- 獣神ガンパプリオ
- 二柱の巨神の骸から生まれた、合わせて”始祖の十一神”と呼ばれる神々。現在の世界の基を築いた。
- 各大神はそれぞれ人間(から昇華させた従属神)を、マルドゥークは龍種を、ゼーノは巨人種を創って眷属とした。ガンパプリオは無数の鳥獣を生み出し、海に魚を放した。他にもザンタークとボティンからドワーフが、ペリアとシザリオンからエルフが生まれる。
- その後、魔王グドゥラニスの侵攻によって破られるまで、長きに渡って平和な時代が続いた。
魔王との戦い
- 異世界から魔王率いる邪神・悪神がこの世界に侵攻、神々との戦いが始まる。それまで殺し合う経験が無かった神々は劣勢に立たされ、獣神ガンパプリオが滅ぼされるに及び、戦況を打開するためズルワーンにより異世界から7人の勇者が召喚される。勇者を先頭にその後も激戦が繰り広げられ、魔王グドゥラニスを滅ぼすまでにシザリオン、ゼーノ、マルドゥークの魂が砕かれ、ザンタークは「邪神の呪いを受けて闇に堕ち」、ペリアは「海に没し」、ボティンは「地中深くに封じられ」、リクレントとズルワーンは「力を取り戻すための眠りについて」、勇者は三人に減り、生き残った人種、ドワーフ、エルフは合わせても三千人ほどに激減した。
勇者
- 空間と創造の神ズルワーンの術によって異世界から召喚された7人。それぞれズルワーンを除く大神により一人づつ選ばれた。
- 戦闘系はアルダが選んだベルウッド(鈴木正平)、ザンタークが選んだファーマウン・ゴルド(遠山錦司、大学生)、シザリオンが選んだナインロード(九道陽菜、大学生)の三人、生産系はヴィダが選んだザッカート(坂戸啓介)、リクレントが選んだアーク(阿久津春香、文系大学生)、ペリアが選んだソルダ(反田良子、理系大学生)、ボティンが選んだヒルウィロウ(丘柳信二、俳優の卵)が召喚された。
- 戦闘系勇者のリーダー格となった鈴木正平は自然保護活動に熱心だった大学生で、ラムダでは”世界を守る聖戦”に奮起すると同時に、科学技術は”美しい自然を破壊する害悪”との考えを持ち続けた。個人的な価値観を美化・正当化する弁舌に長けており、残された言葉は今の時代にも大きな影響を残している。
- 対して生産系勇者の纏め役となった坂戸啓介は法医学者を夢見るも紆余曲折の末に工業大学を卒業して実家(町工場)を継いだ技術者で、年齢は最年長30歳手前。それまでの人生経験から精神的にも成熟しており、常に我を通そうと強弁する鈴木とそれに反発する生産系勇者との間で仲裁することが多かった。また趣味の雑学には政治や軍事・軍略なども含まれ、ラムダの状況を侵略者と現地住民の戦いとして分析、邪神・悪神を寝返らせるなど実利優先の戦略を志向していた。最終的に四人共に戦闘系勇者とは袂を分かつが、生産系勇者こそが最大の障害と見定めた魔王によって全員の魂が砕かれてしまう。
- 戦闘系3人は常に前線で魔王軍との戦い続けたが、後方に居た生産系4人が魔王により殺害された事件は、一部でベルウッドやアルダが意図的に生産系勇者を見殺しにしたと疑われ、ヴィダがアルダに不信感を募らせる一端となった。
ヴィダとアルダの戦い
- 魔王との戦いを力を残したまま生き抜いたヴィダとアルダだったが、戦乱中の方針対立や生産系勇者全滅などで関係は悪化の一途を辿り、戦後にヴィダは自分に従う民を率いてバーンガイア大陸に移り、独自の復興策で社会を再興しようとした。
- この時にヴィダの復興策として生まれた種族が、太陽の巨人タロスとの間の巨人種、龍ティアマトとの間の竜人族、鳥獣の王達との間の多種多様な獣人族、海の神トリスタンとの間の人魚族、エルフとの間のダークエルフであり、さらに魔物との間に魔人族(ラミア、スキュラ、アラクネ、ケンタウロス、ハーピーなど)、蘇った勇者ザッカート(アンデット)との間に吸血鬼を生み出す。
- アルダはベルウッドを先頭にバーンガイア大陸に攻め込み、ザッカートを滅ぼしてヴィダを封印する。またヴィダに合流していたザンタークは魔大陸へと逃れる。アルダとベルウッドはヴィダやザッカートが残した種族・技術を根絶しようとしたが、これまでの戦いで余力は無く不徹底な状態で終わった。
法命神アルダ体制
- 生命属性のヴィダや従属神を封じたことで、アルダ自ら生命属性を担って法命神を称した。それ以外の属性は生き残った従属神が担っているが、アルダと対等の大神が不在の状況から事実上アルダを頂点とする体制となっている。
- ただし他属性の神達がアルダに従属しているということはなく、一部を除き(アルダの属性と相性の良い神は積極的に協力しているが)多くの神は自属性の神域にて大神が復活するのを待ち望んでいる状況。またジョブやスキルの管理・運用を担っているズルワーンの従属神には自意識に乏しい神が多く、神域に籠って決められた通りに管理しているので、結果的に外部からの干渉を排している。
- また魔王が封じられて以降も配下だった邪神・悪神の一部は生き残り、ザッカートの誘いでヴィダ派に寝返った邪神・悪神も残っている。ヴィダの種族は迫害に遭いながらも生き残り、一部は邪神派に鞍替えした。
- 生き残った3人の勇者は神に昇華するが、ベルウッドは残党狩りの途中で「罪鎖の悪神」と相打ちになって眠りにつき、ファーマウン・ゴルドはそれまでの戦いを悔いてヴィダ派に転向、ザンタークを追って魔大陸に去った。1人残されたナインロードは現状での最善を尽くすべく、滅んだシザリオンの替わりを務めている。
地理
- バーンガイア大陸
- 魔王との戦いの際に無人となり、その後ヴィダが自派の神群と民を引き連れて移住、独自に文明を再建しようとした大陸。
- T字型(『ザンタークの戦鎚』と形容される形)をしており、高い山脈と無数の魔境で占められた縦線(南部魔境、戦鎚の柄)部分は勇者ザッカートの(二度目の)終焉の地とされ、現在でも北部とは段違いに強力な龍や巨人・魔獣の他にヴィダの新種族が割拠している。横線(北部、鎚の部分)は東西に分断され、西側をアルダ勢力(アミッド帝国を中心とした諸国)、東側をヴィダ勢力(オルバウム選王国を形成する各公爵領)が占めている。縦線と横線が交わる部分には境界山脈と呼ばれる険しい山岳地域があり、人間社会と南部魔境を隔てている。
- ミルグ盾国
- バーンガイア大陸の北西部にあるアルダ神を信奉するアミッド帝国の属国。帝国と対立するオルバウム選王国と国境を接していることから、「盾国」と呼ばれる。国王は帝国の公爵として待遇される。
- 敵国との最前線を任される重要国だが国内には帝国に対する反感が根強く、密かに国力を蓄えて完全独立を果たそうと意図する勢力がいるが、アルダ神の勢力が強いためヴィダ神の勢力が強いオルバウム選王国とは相容れない関係。
- 二百年前のタロスハイム侵攻では数万の軍勢を境界山脈越えで送り出して勝利するも損害は甚大で、多くの熟練兵と共に国宝の魔槍【アイスエイジ】と使い手の英雄ミハエルを喪い、隙を突いたオルバウム選王国の侵攻で多くの領地が奪われた。
- 作中では二度主人公を討伐しようとして空振り、タロスハイムにいることが判ると6千の精鋭(他にアミッド帝国の援軍、アルダ教会の神官達、冒険者達)から成る討伐軍を派遣するが、主人公の反撃にあい壊滅する。
- アミッド帝国
- アルダ神を信奉する勢力圏で中核となる国。ミルグ盾国以外にも属国がある。
- 皇室はアルダ神により選ばれた異世界の勇者ベルウッドの子孫を称している。ベルウッドの思想そのままにオルバウム選王国を始めとするヴィダ神を敵視し、”ヴィダの種族”根絶を進める人間(ヒト・エルフ・ドワーフ)中心主義の総本山的な位置づけ。
- 密かに国力を蓄えようとするミルグ盾国に対して、必要以上な国力は削る政策を課して牽制する。
- カラハッド
- 「海国」と冠して呼ばれる属国。バーンガイア大陸西側唯一のS級冒険者【迅雷】のシュナイダーが拠点を置いている国。
- アミッド帝国の南に位置しており、島嶼や他大陸との交易が盛んで、主に水と知識の女神ペリアが信仰されている。
- マルムーク / ヨンド
- 共にアミッド帝国の属国。マルムークは北部にあり、鉱山資源が豊富で『鉄の国』と冠して呼ばれる。ヨンドは西部にあり、豊かな穀倉地域として『穀国』と冠して呼ばれる。
- タロスハイム
- ヴィダ神によって作られた巨人族の残党により、境界山脈の狭間に建国された城塞都市国家。
- 境界山脈超えた南部に位置するが、南部魔境の一歩手前(外縁部)という山間地域に築かれた。ザッカートの遺産を活用して日当たりの悪い山間地でも十分な食料生産が可能となり、滅亡時には約5千人の人口を擁していた。
- 作中の凡そ2百年前に、数万に及ぶミルグ盾国軍の侵攻を受けて滅亡。その際に第一王女レビアが500人ほどの国民(主に老人や女子供)を連れて、交易で繋がりの合ったハートナー公爵領に亡命した。
- 敗戦で廃墟と化した都市には恨みを残した巨人族のアンデットが巣食っていたが、主人公がグールなどを率いて移住し、アンデットも主人公の配下となった。その後は都市として復興を果たし、ハートナー公爵領に居た巨人族の末裔が帰還して新たなタロスハイムとして繁栄していく。
- オルバウム選王国
- アルダ神を信奉するアミッド帝国に対して、ヴィダ派の神々も信奉する小国が連携して対抗するために建国された。
- ただアルダ神への信仰は否定しておらず、国や為政者の代替わりなどで神に対する姿勢が変わることがあり、一部にアルダ強硬派(アミッド帝国と同じ信仰)の勢力も存在する。
- ハートナー公爵領
- かつてタロスハイムと交易していた公爵領。
- サウロン公爵領
- アミッド帝国との戦いに敗れ、領土の過半を喪ったとされる。
- 魔大陸
- 魔王が本拠地を置き、戦いの中で無人となり魔王や邪神達により大規模に汚染された大陸。
- 今も荒廃したままと思われるが、バーンガイア大陸でヴィダが封じられた時にザンタークが逃げ込んだ先とされ、魔人や鬼人族が一緒に移った。