地の果て 至上の時
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新潮社の「純文学書下ろし特別作品」として函入りで出版されており、その函には以下の著者のメッセージが記載されている。
- 「三十歳で書いた初めての長編小説「枯木灘」から六年、この長編小説の構想を抱いたまま、執筆の機会を狙って放浪して来たような気がする。この長編小説が熱い塊だった時も、書物としての姿を顕わした今も、深い山の奥に居続けたという感じは変わらない。私が主人公を再生させたのではない。竹原秋幸が発したヴァイブレーションを受けて、私が現代に生きられる。 著者」
付された帯には以下の惹句が記されている。
- 「父が子に伝えうるものは何か 女が男に与えうるものは何か この世に生きてあることの真実を、美しい自然の中に燦然たる交響的手法で展開させた、罪と救済の文学。」
付録のはさみこみには「血と風土の根源を照らす『地の果て 至上の時』をめぐって」と題された小島信夫との対談が掲載されている。
中上の意向により[1]中上の存命中は文庫化されず、中上の早逝後の1993年7月に新潮文庫として文庫版が刊行された。現在は2012年に講談社文芸文庫として文庫版が刊行されている。
芥川龍之介賞受賞作『岬』、毎日出版文化賞、芸術選奨新人賞の受賞作で中上の代表作とされる『枯木灘』の続編であり、三部作を構成する。