医学を含む科学では、比較のために基準率が重要である。例えば、「治療法X」を使って1000人が風邪を治したというのは、一見すごいことのように思えるが、「治療法X」の集団全体を見ると、成功の基準率は1/100しかない(つまり、10万人が治療を試みたが、残りの99万人はその治療では風邪を治すことができなかった)。このような基準率の情報(「何人のうち1000人が...」など)があれば、治療の有効性はより明確になる。対照群も同様に、比較のためのさらなる情報を提供する可能性がある。たとえば、コントロール群は治療法Xを受けていない人たちになるが、この中での治療成功率が5/100だったとしよう。この場合、1000人という最初の誇らしい主張にもかかわらず、コントロール群をもうけることで「治療法X」が病気を悪化させていることがわかる。
基準率(事前確率)と実証的証拠(尤度)を統合する方法は、ベイズの法則で与えられる。