境界例

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境界例(きょうかいれい)は精神医学の用語である。多様な意味で使われてきたが、最も普及しているのは境界性パーソナリティ障害を指した意味である[1]

リックマン英語版は1928年には、borderlineの語を後に精神病の症状を呈する神経症という意味で用いた。1960年代には、カーンバーグらが神経症でも精神病でもないパーソナリティの病理を「境界パーソナリティ構造」と名付け研究した。1980年に発表された『精神障害の診断と統計マニュアル』第3版(DSM-III)では、それまでの境界例の議論から、統合失調症に近縁性のある統合失調型パーソナリティ障害と、対人関係の不安定性や傷つきやすさが焦点となる境界性パーソナリティ障害の、2つの群が取り出された。

borderlineの語を、治療を進めていくと精神病の症状を呈する神経症という意味で最初に用いたのは、リックマン(Rickman) であり、1928年の論文に[2] 見られる[3]

その状態は境界例、潜伏性精神病、偽神経症性分裂病などという呼び方をされていた。精神分裂病の亜型である、神経症と分裂病の移行状態である、中間に位置する一臨床単位である、パーソナリティの障害であるなど、様々な概念の変遷があり、各国の研究者、臨床家達の間で議論が交わされた。そしてその概念は後のパーソナリティ障害の元となった。

1960年代には、カーンバーグらが神経症でも精神病でもないパーソナリティの病理を「境界パーソナリティ構造」(borderline personality organization)と名付けた[1]。パーソナリティとしての心的構造を理解しようとし、防衛機制のうち分裂(splitting)という機制から派生する理想化、投影性同一視、否認などをこのパーソナリティ構造に特異的とした[4]

1980年に発表された『精神障害の診断と統計マニュアル』第3版(DSM-III)では、これまでの境界例の議論から2つの群を取り出し、統合失調症との近縁性のある統合失調型パーソナリティ障害と、対人関係の不安定性や傷つきやすさが焦点となる境界性パーソナリティ障害が分類された[5]

原因

出典

参考文献

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