夏の牧歌

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夏の牧歌(なつのぼっか、Pastorale d'été)H.31は、アルテュール・オネゲルが作曲した交響詩。フランスの作曲家ロラン=マニュエルに献呈された[1]。演奏時間は約7分。

作曲の経緯

1920年の夏、作曲家28歳のとき、両親の故郷でもあるベルナー・オーバーラント地方の景勝地、ヴェンゲンで書かれた。オネゲルは、1916年にフランス6人組としてデビューしたが、この曲の好評が作曲家としての名声を固める一歩となった。

作曲のきっかけは、スイスの楽器制作者レオ・シルの依頼による。レオ・シルは、独自に製作した特殊な弦楽器を普及する目的があったらしく、伝統的な弦楽四重奏に加えて通常より小さなヴァイオリンやより大型のコントラバスなどとのアンサンブル曲として依頼した。しかし、オネゲルは、結局通常のオーケストラ編成によって作曲した。レオ・シルの楽器は現在残っていない[注釈 1]

初演は1921年2月17日、パリサル・ガヴォーで、ゴルシュマン指揮のゴルシュマン管弦楽団によって行われた[3]。聴衆による人気投票で第1位に選ばれ、ヴェルレイ賞を受けた[1]

音楽

スコアにはアルテュール・ランボーの詩「暁」(『イリュミナシオン』所収)冒頭の「私は夏の暁を抱いた (J'ai embrassé l'aube d'été)」というフレーズが引用されている[3]アルプス地方の朝の清浄な空間を、おだやかな抒情と精妙なオーケストレーションで描き出している。

三部形式で、冒頭部分は「静かに(calme) 𝅘𝅥=66」と指示され、静かな弦楽器の繰り返しの上をホルンソロで旋律が奏される。中間部は「活発に、楽しく (vif et gai)」と指示され、木管が舞曲風の旋律を奏でる。

編成はフルート1、オーボエ1、クラリネット1、ファゴット1、ホルン1、弦5部[1]

脚注

外部リンク

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