私立探偵の魚塚は、月島桜という老女から、執事・松之助を通して、誘拐された娘、桔梗を探してほしいという依頼を受ける。浅草の町を調査するうち、次々と仕掛けられた謎を解いていく魚塚。やがてこの事件は、未完に終ったサイレント映画『永遠の謎』のストーリーにそって展開し、魚塚は、娘を探しているのではなく『永遠の謎』のラスト・シーンを追っていることに気づく。この映画は日本で初めてほんものの女優が主演したものだったが、警視庁の検閲に妨害され、ラストシーンの撮影が出来ず、葬り去られたものだった。魚塚が月島桜の家を訪ねると、失われたラストシーンのためのお膳立てがなされていた。