大友信秀
From Wikipedia, the free encyclopedia
主な判例研究
大友信秀本人が原告となった裁判の判例について、自ら執筆した論文を「金沢法学」にて公表している。
名誉毀損事件その1
大友は輪島市朝市組合の顧問を2016年(平成28年)から務めていたが、2020年(令和2年)3月に辞任した[2]。大友の主張によると、一部の組合員から「ご報告」という題の書面が配布され、そのなかで組合の臨時総会の司会と務めていた大友が組合員を訴えると連呼したという内容が書かれていた[2]。
大友は、名誉毀損であるとして組合員に損害賠償などを求め、金沢地方裁判所に訴えを提起した(金沢地方裁判所令和2年(ワ)第472号)[2]。大友は臨時総会の録音を提出し、連呼した事実は無いと主張したが、退けられる判決となった[3]。
大友は名古屋高裁に控訴した(令和3年(ネ)第135号)[4]。大友は「ご報告」の文書の中で「顧問と称す金沢大学教授の大友信秀が司会となり、(中略)いたずらに時間が引き延ばされ、臨時総会の議案に入るまでに3時間以上が費やされました[5]」「大友教授は壇上で及び一般組合員に近寄って耳元で「あとから名前を聞いて、名誉棄損で訴えますよ」「損害賠償で訴える」と“訴える”を連呼[5]」「法律の専門家と名乗る教授からの言葉の暴力に、恐怖を感じ、発言を控えてしまった組合員が多くいます[6]」「このような人物を顧問ならびに司会に任命した(中略)の責任を問いただしたいと考えています[6]」「何度も、多数の組合員から、速やかに議案に入るよう意見が出ましたが、それらは無視され、わざと進行の時間を引き延ばされた[6]」などの部分が名誉毀損にあたると主張した。2021年11月24日に控訴審の判決が出て、原告の控訴が棄却された[7]。
大友は、「顧問を称する、壇上、連呼という被告がつかった言葉が、一般的なイメージと異なる[8]」「臨時総会の5時間長の録音データと録画データと、被告の陳述書の内容が異なる[9]」「被告人が提出した陳述書を記述した者への本人尋問や反対尋問が行われなかった[10]」などの理由に、判決が恣意的な判断を行っていると主張した[11]。
大友は控訴棄却を不当として最高裁判所へ上告を行った(令和4年(オ)第409号)[12]。2022年4月28日に、上告棄却との決定がなされた[13]。
名誉毀損事件その2
大友が原告となった先の「名誉毀損事件その1」で、被告側から証拠として提出された陳述書を作成した者を被告とし、原告への名誉棄損であるとして損害賠償及び新聞広告による謝罪を求めて提訴した(金沢地方裁判所令和3年(ワ)第398号)[14]。
大友の主張は「臨時総会中に原告が被告に近づき「あなたの名前を控えておく」「部外者と言うなら名誉毀損で訴える」と陳述書に記述したことは名誉毀損にあたる[15]」「原告の前記発言に対して「私はびっくりして怖くなっていまい」という内容は、原告が訴訟をちらつかせて被告を威嚇したとの印象を与えるもの[16]」「陳述書の内容は録音データと反している[17]」であった。
2023年に原告の請求を棄却する判決が出た[18]。
著作権侵害事件
大友が原告となった先の「名誉毀損事件その1」で、被告側は大友が提出した「辞任届」を証拠として裁判所に提出した[19]。大友は本人の許諾なしに辞任届が公表されたとして、著作権法第18条1 項の公表権侵害を理由に金沢地方裁判所に提訴した(金沢地方裁判所令和3年(ワ)第406号)[20]。
2022年、原告棄却の判決がでた[20]。理由として「辞任届」は「団体の役職の辞任届という性質上、一般的に記載される定型的な事項を配置したありふれたものであって個性が表出されているものとはいえない」などというものであった[21]。
大友は名古屋高等裁判所に控訴したが、2023年に控訴を棄却する判決が出た[22]。大友は控訴棄却を不服として上告申立てを行ったが、2023年10月に上告棄却の決定がなされた[23]。
主な論文
- 大友 信秀「英語学習の呪縛から逃れる道はどこにあるのか?(1) 英語修得のための課題とその解決」『金沢法学』第62巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2019年7月31日、41-49頁、doi:10.24517/00055313。
- 大友 信秀「英語学習の呪縛から逃れる道はどこにあるのか?(2)-英語修得のための課題とその解決ー」『金沢法学』第62巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2020年3月31日、79-88頁、doi:10.24517/00058162。
- 大友 信秀「英語学習の呪縛から逃れる道はどこにあるのか?(3)-英語修得のための課題とその解決-」『金沢法学』第63巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2020年8月31日、9-16頁、doi:10.24517/00059396。
- 大友 信秀「ポスト・パンデミックを生き抜く!シン日常の観光戦略(逆張りから深堀りへ)(1)観光マーケティングは地域に何を与えるか? (3)」『金沢法学』第63巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2021年3月31日、95-102頁、doi:10.24517/00061466。
- 大友 信秀「英語学修の呪縛から逃れる道はどこにあるのか?(4)―英語修得のための課題とその解決―」『金沢法学』第64巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2021年7月31日、1-5頁、doi:10.24517/00063880。
- 大友 信秀「地域団体商標が暴いた輪島朝市の闇(1)―輪島で今何が起こっているのか?(1)―」『金沢法学』第64巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2022年3月31日、55-74頁、doi:10.24517/00065572。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(1)―輪島で今何が起こっているのか?(2)―」『金沢法学』第64巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2022年3月31日、75-126頁、doi:10.24517/00065573。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(2)―輪島で今何が起こっているのか?(3)―」『金沢法学』第65巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2022年7月31日、15-43頁、doi:10.24517/00066987。
- 大友 信秀「自民党の問題なのか?輪島が問題なのか?それとも原因はほかにあるのか?(1)―輪島で今何が起こっているのか?(4)―」『金沢法学』第65巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2022年7月31日、45-54頁、doi:10.24517/00066988。
- 大友 信秀「地域団体商標が暴いた輪島朝市の闇(2)―輪島で今何が起こっているのか?(5)―」『金沢法学』第65巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2023年3月31日、19-23頁、doi:10.24517/00068967。
- 大友 信秀「公表を予定していない私的文書を裁判資料として公開することの違法性(1)―輪島で今何が起こっているのか?(6)―」『金沢法学』第65巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2023年3月31日、25-31頁、doi:10.24517/00068968。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(3)―輪島で今何が起こっているのか?(7)―」『金沢法学』第66巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2023年7月31日、25-33頁、doi:10.24517/0002000051。
- 大友 信秀「公表を予定していない私的文書を裁判資料として公開することの違法性(2)―輪島で今何が起こっているのか?(8)―」『金沢法学』第66巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2023年7月31日、35-45頁、doi:10.24517/0002000052。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(4)―輪島で今何が起こっているのか?(9)―」『金沢法学』第66巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2024年3月31日、13-26頁、doi:10.24517/0002000456。
- 大友 信秀「公表を予定していない私的文書を裁判資料として公開することの違法性(3)―輪島で今何が起こっているのか?(10)―」『金沢法学』第66巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2024年3月31日、27-36頁、doi:10.24517/0002000457。
- 大友 信秀「最高裁判例に反する決定は忌避(除斥)理由にならないのか?―裁判所の終わりの始まり―(1)―輪島で今何が起こっているのか?(11)―」『金沢法学』第67巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2024年7月31日、1-15頁、doi:10.24517/0002001386。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(5)―輪島で今何が起こっているのか?(12)―」『金沢法学』第67巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2024年7月31日、17-27頁、doi:10.24517/0002001388。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(6)─ 輪島で今何が起こっているのか?(13) ─」『金沢法学』第67巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2025年3月31日、67-82頁、doi:10.24517/0002002301。
- 大友 信秀「地域団体商標が暴いた輪島朝市の闇(3)―輪島で今何が起こっているのか?(14)―」『金沢法学』第67巻第2号、金沢大学人間社会研究域法学系、2025年3月31日、83-113頁、doi:10.24517/0002002302。
- 大友 信秀「泰山鳴動して鼠0匹?兵庫県知事不信任案可決に見る法の無視(1) - 輪島で今何が起こっているのか?(番外編1) -」『金沢法学』第68巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2025年7月31日、1023頁、doi:10.24517/0002003243。
- 大友 信秀「地域団体商標が暴いた輪島朝市の闇(4)―輪島で今何が起こっているのか?(15)―」『金沢法学』第68巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2025年7月31日、25-50頁、doi:10.24517/0002003244。
- 大友 信秀「裸の裁判官は陳述書をまとう(7)―輪島で今何が起こっているのか?(16)―」『金沢法学』第68巻第1号、金沢大学人間社会研究域法学系、2025年7月31日、51-89頁、doi:10.24517/0002003245。
出典
- ↑ “クレーム解釈における均等論の位置づけとその役割”. 2026年3月9日閲覧。
- 1 2 3 金沢法学64巻2号 00065573, p. 78.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, p. 79.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, p. 80.
- 1 2 金沢法学64巻2号 00065573, p. 81.
- 1 2 3 金沢法学64巻2号 00065573, p. 82.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, p. 109.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, pp. 97–99.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, p. 99.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, p. 100.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00065573, p. 108.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00066987, p. 15.
- ↑ 金沢法学64巻2号 00066987, p. 42.
- ↑ 金沢法学66巻1号 0002000051, p. 25.
- ↑ 金沢法学66巻1号 0002000051, p. 27.
- ↑ 金沢法学66巻1号 0002000051, p. 28.
- ↑ 金沢法学66巻1号 0002000051, p. 32.
- ↑ 金沢法学66巻1号 0002000051, p. 26.
- ↑ 金沢法学65巻2号 00068968, pp. 25–26.
- 1 2 金沢法学65巻2号 00068968, p. 26.
- ↑ 金沢法学65巻2号 00068968, pp. 26–27.
- ↑ 金沢法学66巻1号 0002000052, p. 35.
- ↑ 金沢法学66巻2号 0002000457.