大村久美子
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作風
執拗な反復語法が特徴であった初期の入野賞受賞曲「Reticulation」のころから、メトリックは単純化、エネルギーは集約化へ向かった。「発芽 I」ではVNとPFへ極限的にまでピッチを絞ったこともあった。サンバルアンティクを伴った弦楽合奏のための「シナプス」でも音程構造は正確無比を極め、最後は音域が上がりカタルシスへ向かう。音程のシステマティックな変容が話題となった現音作曲新人賞受賞曲「浄められた息」では、同世代では珍しいほどの構造主義の徹底が評判であった。近年の6演奏者のための「慈雨」でもハープに執拗な反復は聞かれるが、前面に押し出されることは減っている。西洋楽器を用いない作品でも同傾向は健在。
受賞歴
- 秋吉台国際作曲賞ノミネート (1992年)
- 入野賞 (1994年)
- ガウデアムス賞 (ジェフ・ハンナンと同着優勝, 1998年)
- ハノーファー・ビエンナーレ国際作曲コンクール最高位 (1999年)
- ACL入野記念賞第一位 (2000年)
- Förderpreis des Landes Nordrhein-Westfalen für junge Künstlerinnen und Künstler (2000年)
- 武生作曲賞 (2004年)
- 現音作曲新人賞 (2005年)
- フランコ・エヴァンジェリスティ国際作曲コンクール入選 (2010年)
- ギガ・ヘルツ電子音楽国際作曲コンクール入賞 (2012年)