大野町 (石川県)
日本の石川県石川郡にあった町
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地理
- 現在の金沢市北西部に位置しており、大野川河口の地域で日本海に面する港町である。西隣に隣接している宮腰(現在の金石地区)とともに北前船の寄港地で繁栄した地域であった。
- 元和年間に直江屋伊兵衛によって始められた醤油の生産地として知られる町で、江戸時代の醤油五大生産地(大野、銚子、野田、小豆島、竜野)のひとつでもある。
- 金沢市編入前の大野町は11の大字に分かれていたが、編入後は大野町が町名として継承された。また、編入後に11の町名は大野町1丁目から7丁目に再編された。
歴史
- 大野町の歴史は鎌倉時代に遡る。鎌倉期以降に存在した荘園の大野荘が町名の由来となる。大野は加賀藩に町格への昇格申し続けて、1856年(安政3年)11月に宮腰町奉行の支配の下で大野村となる。
- 隣接する宮腰港は加賀藩の外港として優遇を受けていた状況下、大野港にも外港機能があり、大野村と宮腰町の間で利害が対立することが多かった。このような状況を見兼ねた加賀藩は宮腰町と大野村を地域として融合させようと1866年(慶応2年)に合併させた。新しい町名として「固いこと金石(きんせき)の交わり」(固い約束の意味)から金石(かないわ)を町名として採用した。宮腰地域が金石町本町(1889年に石川郡上金石町に名称を変更する。)、大野地域が金石町庄町(1889年に石川郡下金石町に名称を変更する。)となる。
- しかし、金石町庄町となった大野村は一般的には大野町と通用することが多く、金石は宮腰地域として認知された。そのため、下金石町では様々な不都合が生じるようになり、当時の石川県庁や明治政府に町名変更を請願した。その結果、1898年(明治31年)3月12日に下金石町(大野地域)は大野町と名称を変更する。
沿革
金沢市大野町
- 現在の金沢市大野町は、金沢港の西側に位置する。江戸時代からの町並みが残っており、現在は金沢市のこまちなみ地域に指定されている。また、旧粟崎村に隣接する区域(大野川右岸)には石油備蓄基地が整備されている。大野町は2008年に公開された映画『しあわせのかおり』(中谷美紀主演、三原光尋監督)のロケ地にもなっている。
- 4丁目部分のみ金沢市内で唯一住居表示において丁目にカナや儒学用語が複合されており、4丁目、4丁目イ、4丁目ロ、4丁目ハ、4丁目ホ、4丁目ヘ、4丁目チ、4丁目リ、4丁目ル、4丁目ヲ、4丁目ワ、4丁目カ、4丁目レ、4丁目ソ、4丁目甲の15区画が存在する。
沿革
旧町名
- 庄町
- 上野町
- 蓮池町
- 鍵町
- 茶筌町
- 船手町
- 幸町
- 湊川町
- 坂本町
- 稲荷町
- 亀齢町
世帯数と人口
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。
| 丁目 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
|---|---|---|---|
| 大野町1丁目 | 全域 | 金沢市立大野町小学校 | 金沢市立金石中学校 |
| 大野町2丁目 | 全域 | ||
| 大野町3丁目 | 全域 | ||
| 大野町4丁目 | 全域 | ||
| 大野町5丁目 | 全域 | ||
| 大野町6丁目 | 全域 | ||
| 大野町7丁目 | 全域 |
周辺施設


名所・旧跡
- 大野灯台
- 大野日吉神社
- 石川県金沢港大野からくり記念館
- 大野お台場公園
産業
- ヤマト醤油味噌などの醤油の蔵元が大野町には多く残っている。
行政・教育
交通
鉄道(廃止路線)
バス路線
- 北鉄バス - 大野、大野港バス停
参考文献
- 『角川日本地名大辞典 17 石川県』 - 角川書店
- 『書府太郎 石川県大百科事典改訂版』 - 北國新聞社
- 『金沢・町物語 町名の由来と人と事件の四百年』 - 能登印刷出版部
- 『金沢百年町名を辿る』 - 読売新聞金沢総局著、能登印刷出版部
- 『金沢市大野町史』
