大阪浪華錫器は鋳込み、ロクロ引き、接合、仕上げと大きく分けて4工程ある。
純錫は常温で手でも曲げられるほど柔らかいため、溶解時に銀や銅などを少し混ぜて合金にし強度を高めている。江戸時代に作られた錫は有毒な鉛を2割以上も含んでいる場合があるが、現在は鉛は使われていない。錫は機械での加工が難しいほど柔らかいが、融点は270℃程度と低く、鋳型で鋳込み易い金属でもある。
鋳型で鋳込んだ錫は冷ましてから、ロクロで刃物で引かれ、独特の白い光沢を帯びるようになる。必要であれば2つ以上の部材を接合し、鎚で打って表情を付けたり、硝酸で表面を腐らしたりして、表情を作る。仕上げ工程で漆を塗ったり、藤などを巻くことも多い。