天にひびき
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あらすじ
ヴァイオリンを習う少年・久住秋央は、幼馴染みの迫田美月の父親がコンマスを務めるプロのオーケストラである、新東響オケの練習を見学する。迫田の退団公演であるにもかかわらず、指揮者の曽成維和夫とオケ演者たちとの意思の疎通は難航していた。
そんな中、練習の休憩中に姿を眩ませた維和夫に代わり、突如現れた維和夫の娘・曽成ひびきが父の代理として新東響オケを指揮し、維和夫が伝えたかった音楽をたった一度で明確に表現する。ひびきのお陰でオケの演者達は維和夫の求める演奏の形を理解し、その後の練習は順調に進行、コンサートも成功を収める。迫田は新東響オケを退団し、ドイツのオケに参入するため美月とともに渡欧。維和夫はこのコンサートを最後に音楽界から身を退いた。
9年後、秋央はヴァイオリン以外に取り柄がないからという理由から、音羽良音大のヴァイオリン科に進学していた。少年時代に目の当たりにした、ひびきの指揮による演奏を追い求めていたが、その目標が高レベルなものであったため、音楽に対する熱情を失いつつあった。ある日、秋央は先輩の外山に誘われて参加した他の科の新歓で、指揮科に例外枠で入学したひびきと再会する。