失透
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失透はガラス工芸で起こる。溶融ガラスの加熱処理中に、ガラスの表面に白っぽい膜、クレージング、しわが発生し、滑らかな光沢が失われてしまう。これは、ガラス中の分子が結晶個体中の構造へと変化するためである。この状況は通常望ましくないものの、ガラス工芸では失透を意図的な芸術技法として使うことも可能である。
失透の原因の1つとして、高温に長く置き過ぎることが挙げられる。これによって結晶の核生成が起こる。焼成前にガラスの表面上や窯内部にちりのような異物が存在することで、結晶が容易に伝播できる核生成点が生じうる。ガラスの化学組成の中には失透に対してより脆弱なものがある。例えば、石灰含量が高いことはこの条件を誘導する因子となりうる。一般に、不透明度ガラスは、ガラス中に結晶が存在するため容易に失透しうる。
失透を避ける技術には、ガラス表面のちりや望ましくない残留物の洗浄、焼なまし温度に達したらすぐに冷却することなどがある。