女校怪談シリーズ

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女校怪談シリーズ(じょこうかいだんシリーズ、여고괴담 시리즈)は、1998年から2021年にかけて制作された韓国のホラー映画シリーズである。
1998年公開の『囁く廊下-女校怪談-』が大ヒットし、韓国ホラー映画の復興を象徴する作品として評価された。女子高を舞台に、怪異現象と学校社会の問題を組み合わせた作風を特徴とする。シリーズは計6作品が制作され、韓国映画界における代表的な学校ホラーとして知られる。

シリーズ第1作『囁く廊下-女校怪談-』は1998年5月30日に韓国で公開され、同年の韓国興行収入1位を記録した。『ディープ・インパクト』『GODZILLA』といった大作を抑えての興行成績であり、韓国ホラー映画の転換点となったとされる。 以降、女子高を舞台にした怪談と社会的テーマを組み合わせた作品が続き、学校ホラーの代表的シリーズとして定着した。
このシリーズは、韓国映画における「ニュー・コリアン・ウェーブ(韓流映画の隆盛)」の爆発的な広がりに貢献したことで知られている。また、検閲の自由化以降、韓国の厳しい教育制度における権威主義、同性愛関係、ティーンの自殺といったタブー的なテーマを扱った点でも注目されている。

製作

1990年代後半、脚本家のオ・ギミンは『女校怪談』の脚本を書き、さまざまな制作会社に持ち込んだが、すべて断られてしまった。
一方、プロデューサーのイ・チュニョンは、日本の学校を舞台にしたホラー映画『学校の怪談』 (1995年)の存在を知り、このタイプのホラーは韓国でもうまくいくのではないかと考えた。
韓国の学校にも多くの都市伝説があることから、彼はそれらをもとにした現代的なホラー映画を制作しようとした。また、彼自身が韓国の厳しい教育制度に反発を感じていたことも動機の一つだった。
この映画は商業的に大きな成功を収め、その結果として複数の続編が制作された。
このシリーズは、すべての作品で女子校を舞台としているが、それぞれ異なるストーリー、登場人物、設定を持っており、直接的なつながりを持たない。 それはプロデューサー、イ・チュニョンが「女校怪談」を“ブランド名”として確立したかったからだと、インタビューで述べている[1]

作品一覧

第1作(1998年)

詳細は『囁く廊下-女校怪談-』を参照。

第2作(1999年)

詳細は『少女たちの遺言』を参照。

第3作(2003年)

『狐怪談』は、2003年に公開された韓国のホラー映画で、『女校怪談シリーズ』の第3作にあたる[2]

狐怪談
여고괴담 3: 여우계단
監督 ユン・ジェヨン
脚本 キム・スア
イ・ヨンヨン
イ・シンエ
イ・ソヨン
製作 イ・チュニョン
出演者 ソン・ジヒョ
パク・ハンビョル
チョアン
音楽 パク・スンウォン
チョ・ミンス
ソン・ギョングン
撮影 ソ・ジョンミン
制作会社 シネ2000
配給 シネマサービス
公開 大韓民国の旗 2003年8月1日
上映時間 97分
製作国 韓国
言語 韓国語
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あらすじ

女子高のバレエ部に所属するジンソン(ソン・ジヒョ)とソヒ(パク・ハンビョル)は、かつては親友同士だったが、主役をめぐる競争が激しくなるにつれて関係がぎくしゃくし始める。そんな中、学校に伝わる「願いが叶うが代償を払うことになる」という“狐階段”の噂が囁かれ始める。追い詰められたジンソンは、その階段にまつわる儀式に手を伸ばしてしまい、その直後から生徒たちの周囲で不可解な事故や怪異が起こり始める。また、太っているため、みんなにからかわれるヘジュ(チョアン)も、やせるために“狐階段”を利用しようとし、三人の関係は取り返しのつかない結末へと向かっていく。

出演者

第4作(2005年)

『VOICE ヴォイス』は、2005年に公開された韓国のホラー映画で、『女校怪談シリーズ』の第4作にあたる[2]

VOICE ヴォイス
여고괴담 4: 목소리
監督 チェ・イクファン
脚本 チェ・イクファン
製作 イ・チュニョン
イ・ミヨン
出演者 キム・オクビン
ソ・ジヘ
チャ・イェリュン
音楽 イ・ビョンフン
チャン・ヨンギュ
撮影 キム・ヨンヒョン
編集 キム・スンミン
製作会社 シネ2000
配給 シネマサービス
公開 大韓民国の旗2005年7月15日
上映時間 104分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 韓国語
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あらすじ

ソンウォン女子高で歌の才能を持つヨンオン(キム・オクビン)は、放課後も一人で練習を続けるほど音楽に没頭していた。しかしある夜、彼女の歌声に“聞いたことのない声”が重なり、恐怖に駆られて音楽室を飛び出す。翌朝、ヨンオンは自分の姿が誰にも見えず、声だけが世界に残っていることに気づく。唯一その声を聞き取れるのは、親友のソンミン(ソ・ジヘ )だけだった。ヨンオンの失踪に不安を募らせるソンミンは、ヨンオンに特別な関心を寄せていた音楽教師ヒヨン(キム・ソヒョン)を疑い、真相を探る。校内で不可解な出来事が続発する中、ソンミンの前に、死者の声を聞けるという同級生チョア(チャ・イェリュン)が現れた。

出演者

第5作(2009年)

『女校怪談5:同伴自殺』は、2009年に公開された韓国のホラー映画で、『女校怪談シリーズ』の第5作にあたる[2]

女校怪談5:同伴自殺
여고괴담 5: 동반자살
監督 イ・ジョンヨン
脚本 イ・ジョンヨン
原作 キム・アミ
製作 イ・チュンヨン
キム・ボクグン
出演者 オ・ヨンソ
チャン・ギョンア
ソン・ウンソ
ソン・ミンジョン
ユ・シネ
音楽 イ・サンウ
撮影 カン・スンギ
編集 キム・サンボム、キム・ジェボム
製作会社 シネ2000
配給 ロッテエンターテインメント
公開 大韓民国の旗2009年6月18日
上映時間 88分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 韓国語
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あらすじ

深夜のミッション系女子高校。2年生のイ・ユジン(オ・ヨンソ)、キム・ウニョン(ソン・ミンジョン)、ユン・ソイ(ソン・ウンソ)の3人は、聖堂で互いに「一緒に死ぬ」と誓い、誓約書に血判を押す。同じ頃、1年生のイ・チョンオン(ユ・シネ)は、校舎前で姉のオンジュ(チャン・ギョンア)を待っていた。しかしオンジュは屋上から転落し、妹の目の前で命を落とす。なぜ3人は生き残り、オンジュだけが死んだのか。誓いの夜に何があったのか。やがて、事件の背景にあった人間関係やそれぞれが抱えていた問題が明らかになっていく。

出演者

  • オ・ヨンソ :ユジン
  • チャン・ギョンア:オンジュ
  • ソン・ウンソ:ウニョン
  • ソン・ミンジョン:ソイ
  • ユ・シネ:チョンオン

第6作(2021年)

『女校怪談6:母校』は、2021年に公開された韓国のホラー映画で、『女校怪談シリーズ』の第6作にあたる。日本の一部メディアでは『女校怪談 リブート:母校』と紹介されている。女校怪談シリーズの製作者である「シネ2000」の イ・チュニョン代表が2021年5月11日に亡くなったため、本作がチュニョン代表の遺作となった。
第5作までは女子高生が主人公だったが、第6作では初めて女性教師が主人公になっている。主人公を演じているキム・ソヒョンは、第4作『VOICE ヴォイス』でも女性教師役を演じているが、本作とは別人の役であり、ストーリー上の関係もない。

女校怪談6:母校
여고괴담 여섯번째 이야기: 모교
監督 イ・ミヨン
脚本 イ・ミヨン
製作 パク・ウンハ
出演者 キム・ソヒョン
キム・ヒョンス
チェ・リ
クォン・ヘヒョ
ムン・ギョンヒ
BIBI(本名:キム・ヒョンソ)
音楽 チョ・ソンウ
撮影 ソン・スンテク
編集 パク・ゴクジ
イ・ユンヒ
製作会社 シネ2000
配給 KTH
CJ CGV
公開 2021年6月17日(韓国)
上映時間 108分
製作国 大韓民国の旗 韓国
言語 韓国語
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あらすじ

過去の記憶を失ったまま、母校の女子校に教頭として戻ってきたウニ(キム・ソヒョン)は、校内で問題児とされるハヨン(キム・ヒョンソ)と出会う。二人は学校の奥に長く封印されていた場所を見つけ、ウニの中に眠っていた“忘れていたはずの衝撃的な記憶”が徐々に浮かび上がっていく。やがてウニは、幻影や幻聴に悩まされながらも、自分の過去と学校に隠された秘密に向き合わざるを得なくなる[3]

出演者

  • キム・ソヒョン:ウニ
  • キム・ヒョンス(2000年生):ハヨン
  • チェ・リ:ソヨン
  • BIBI(本名:キム・ヒョンソ):ジェヨン
  • クォン・ヘヒョ:ペ・グァンモ
  • ムン・ギョンヒ:ムンジョンの母

シリーズの特徴

評価

脚注

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