安全保障化
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安全保障化理論によれば、ディスコースを通じて、ある問題が安全保障の問題であるという社会的事実が構築されることで決まるとされる。構築プロセスは安全保障化アクターによる脅威の存在の訴え及びその脅威に対処するための非常手段の要請と、オーディエンスによるその主張の受容からなる。安全保障化が成立するか否かは、オーディエンスが受容するか否か次第である。 このプロセスの例として、「敵が攻めてくる。家族が危険に晒される。守りを固めなければならない」という言説と、それを受け入れる一般市民という構図が挙げられる。
安全保障化の行為の基本要素は以下のとおりである。
- 安全保障化を行う行為主体(Securitizing actor)
- 脅威にさらされ、保護されるべき対象(Referent object)
- 争点が安全保障上の脅威だと説明され、受け入れる聴衆(Audience)
安全保障化された問題を解決するための非常手段に関して、討論や科学的研究・批判が認められない傾向があるとヴェーヴァなどが指摘している。 [2]
上記とは逆に、それまで安全保障の問題であるとされていたものが、そうでなくなるという動きは脱安全保障化(desecuritization)と呼ばれる。