安国寺 (壱岐市)

長崎県壱岐市にある寺院 From Wikipedia, the free encyclopedia

安国寺(あんこくじ)は、長崎県壱岐市芦辺町深江栄触にある臨済宗大徳寺派の寺院。

所在地 長崎県壱岐市芦辺町深江栄触546
位置 北緯33度46分9.6秒 東経129度44分54.5秒
山号 老松山
概要 安国寺, 所在地 ...
安国寺

本堂
所在地 長崎県壱岐市芦辺町深江栄触546
位置 北緯33度46分9.6秒 東経129度44分54.5秒
山号 老松山
宗派 臨済宗大徳寺派
本尊 地蔵菩薩(延命地蔵)
法人番号 7310005005849 ウィキデータを編集
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山門

歴史

1338年(暦応元年)足利尊氏直義は、平和祈願と元寇以来の戦死者の冥福を弔うために、従来あった海印寺を安国寺とした。室町時代の貴重な文化財を多く所蔵し、なかでも高麗版大般若経は国の重要文化財に指定されている。開山は観応元年(1350年)に来島した京都南禅寺の禅師無隠元晦。仏殿は安政8年(1779年)の再建。二重屋根で「師子窟」の扁額が掛かる。また境内には長崎県指定天然記念物のスギの巨木がある。[1]

  • 1350年 足利尊氏の鬢髪が安国寺に到来(3月9日)
  • 1462年 志佐壱岐守源義が安国寺を造営
  • 1486年 大般若経が肥前国彼杵郡河棚の長浜大明神宮より施入替えされる
  • 1552年 波多氏古若女から地蔵菩薩の奉納あり
  • 1779年 仏殿(獅子窟)を再建
  • 1912年 位牌堂完成
  • 1965年 大般若経が県有形文化財に指定
  • 1969年 大杉が県天然記念物に指定
  • 1974年 安国寺跡が県史跡に指定
  • 1975年 什物10点が県有形文化財に指定。高麗版大般若経が国の重要文化財に指定。
  • 1977年 大般若経を保存修理(948万円)
  • 1990年 宝物展示館を建設
  • 1994年 大般若経が盗まれる
  • 1995年 盗まれた大般若経と酷似したものが韓国の国宝に指定された。
  • 1998年 日本政府は韓国側に調査協力を要請したが、韓国側から「要請にこたえることは難しい」と回答。

高麗版大般若経

1420年応永27年)肥前国松浦郡志佐白浜の源沙弥道林が彼杵郡河棚村(現東彼杵郡川棚町)の長浜五所大明神宮に施入した大般若経一部600巻が、文明18年(1486年出羽立石寺の如円によって、安国寺に施入替えされたものである[2][3]。大般若経591帖が6箱に収められ、安国寺経蔵に保存されていた。当初は巻物であったが、折本装に改められている。591帖の内訳は高麗時代の版本が219帖、後に補われた写本が372帖となっている。版本は高麗初雕本で、うち6帖に施入者高麗国金海府戸長礼院使許珍寿、中に契丹()の重熙15年(1046年)丙戌4月の奥書がある。写本の筆写年は、建武4年(1337年)、正平18年(1363年)、建徳2年(1371年)、応安5年(1372年)から、天正元年(1573年)に至り、長い年月をかけて完成につとめたことがうかがえる。高麗初雕本は日本では珍しく、京都南禅寺に有欠本が伝わっている。

盗難

1994年7月23日に591帖のうち493帖が宝物殿から盗まれていることが発覚した。1995年にしみや汚れ、巻末の署名などが酷似したもの3帖が韓国で「発見」され、韓国の国宝284号に指定された。日本の外務省が1998年に韓国政府に対して調査を依頼したが、個人所有であるとして返還が認められなかった。所有者は、コリアナ化粧品(코리아나화장품)会長で韓国博物館会会長の兪相玉(유상옥、ユ・サンオク)である[4]

韓国政府との交渉

2011年(平成23年)4月27日、朝鮮王室儀軌の引き渡しに関して、衆議院外務委員会で日韓図書協定が可決され、4月28日には衆議院本会議でも可決された。この儀軌引き渡しに関連して、同2011年4月、日本の外務省大韓民国外交通商部に対し、1994年安国寺から盗まれた「高麗版大般若経」と、2002年(平成14年)に鶴林寺から盗まれた「阿弥陀三尊像」について、韓国内流入の事実確認や詳しい経緯の再調査を要請した[5]

この日本政府の要請に対して、韓国政府は、高麗版大般若経については確認できないとして2001年に韓国国内法において時効としていた[5]。また、「阿弥陀三尊像」掛け軸については、韓国政府の調査協力により、韓国人男性二名が韓国で実刑判決を受けたが、2011年現在、実物は行方不明のままである[5]

文化財

重要文化財(国指定)

長崎県指定文化財

壱岐安国寺のスギ
  • 有形文化財
    • 安国寺什物 10点 - 1975年(昭和50年)1月7日指定[6]
  • 史跡
    • 壱岐国安国寺跡 - 1974年(昭和49年)4月9日指定[7]
  • 天然記念物
    • 壱岐安国寺のスギ - 1968年(昭和43年)12月23日指定[8]

脚注

参考文献

周辺施設

外部リンク

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