安孫子誠也
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東京生まれ[2]。父は日本画家の安孫子荻聲[3]。1960年東京都立日比谷高等学校卒業。1964年東京大学理学部物理学科卒業。1975年同大学大学院理学系研究科博士課程単位取得[2]。1981年「共鳴ラマン散乱における磁気励起子と仮想励起子の果す役割」で理学博士(東京大学)[4]。1982年東京大学教養学部非常勤講師(1982-1984年、1992年、1996-1997年)[2]、東京女子大学文理学部非常勤講師 (1992年まで)、日本大学文理学部非常勤講師(1994年まで)[5]。1988年聖隷学園浜松衛生短期大学教授。1992年聖隷クリストファー大学教授、学生部長(1994年まで)。2000年同大学図書館長(2004年まで)。2008年退職、聖隷クリストファー大学名誉教授、同大学非常勤講師[2]。
2012年武蔵野音楽大学別科声楽専攻入学。2015年同大学大学院博士前期課程声楽専攻入学。2017年同修了[2]。バリトン歌手修業中[3]。
人物
1983年エントロピー学会に設立発起人として参加した[6]。1984年に槌田敦の「水循環による地球のエントロピー低位維持」という説を批判し、「地球の低エントロピー維持は本質的には太陽からの高温輻射(低エントロピー)と地球からの低温輻射(高エントロピー)とのバランスに基づくものである」という説を発表した(「エントロピー低下機構としての光合成」『科学』第54巻第5号)[7]。これがきっかけとなってエントロピー学会の内外でエントロピーをめぐる論争が起き、物理学者の槌田敦、河宮信郎、藤田祐幸、勝木渥、経済学者の室田武、玉野井芳郎は地球に備わったエントロピー廃棄機構として水循環を重視する立場をとった。物理学者の安孫子誠也、杉本大一郎、小出昭一郎は水の低エントロピー性を認めず、太陽光の「ネゲントロピー」を重視する立場をとった[8][9]。
著書
単著
- 『歴史をたどる物理学』(東京教学社、1981年)
- 『エントロピーとエネルギー』(大月書店[科学全書]、1983年)
- 『アインシュタイン相対性理論の誕生』(講談社[講談社現代新書]、2004年)
- 『安孫子誠也論説集――エントロピー論・近代物理学史・科学論』(東京教学社、2019年)
共著
- 『エントロピーとは何だろうか』(小出昭一郎共著、岩波書店[New science age]、1985年)
- 『物理学――エネルギー・対称性・エントロピー』(小出昭一郎共著、東京教学社、1987年)
- 『はじめて読む物理学の歴史――真理の頂を目指して』(岡本拓司、小林昭三、田中一郎、夏目賢一、和田純夫共著、ベレ出版[読んで楽しむ教科書]、2007年)
訳書
- J.M.ヤウホ『量子は実在するか――ガリレイ式対話』(小出昭一郎共訳、東京図書、1974年)
- 新装版『量子論と認識論――新ガリレイ式対話』(小出昭一郎共訳、東京図書、1987年)
- E.スコフェニル『アンチ・チャンス――生命、偶然か必然か』(堀内四郎共訳、みすず書房、1984年)
- I.プリゴジン『存在から発展へ――物理科学における時間と多様性』(小出昭一郎共訳、みすず書房、1984年、新装版2019年)
- トーマス・クーン『本質的緊張――科学における伝統と革新(全2巻)』(佐野正博共訳、みすず書房、1987-1992年)
- 改題・合本『科学革命における本質的緊張――トーマス・クーン論文集』(佐野正博共訳、みすず書房、1998年、新装版2018年)
- G. ニコリス、I. プリゴジン『複雑性の探究』(北原和夫共訳、みすず書房、1993年、新装版2017年)
- I. プリゴジン『確実性の終焉――時間と量子論、二つのパラドクスの解決』(谷口佳津宏共訳、みすず書房、1997年)