実話唐人お吉
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実在する人物・斎藤きちに取材し、1927年(昭和2年)に村松春水が発表した小説である。初出の詳細は不明であるが、新感覚派の小説家・十一谷義三郎が村松から版権を買い取り、翌1928年(昭和3年)には小説『唐人お吉』を『中央公論』誌上に発表している。1929年(昭和4年)に十一谷版の『唐人お吉』が万里閣書房から上梓されたが、そこには村松が『唐人お吉を語る』を寄稿している[1]。村松版の『実話唐人お吉』が平凡社から上梓されたのは、1930年(昭和5年)のことである[2]。『実話唐人お吉』はこのときの単行本以外は、出版されることがなかった[3]。
同年、河合映画製作社が村松版を原作に、日活太秦撮影所が十一谷版を原作にそれぞれ映画化、前者は同年6月6日[4]、後者は7月1日に公開された[5]。河合版は八尋不二が脚色し、琴糸路がお吉役を演じている[4]。翌1931年(昭和6年)には、松竹下加茂撮影所が村松版を原作に、悪麗之助が脚色し、衣笠貞之助が監督、飯塚敏子がお吉役を演じて製作、松竹キネマが配給して、同年12月18日に公開されている[6]。
村松原作、十一谷原作も含めて「唐人お吉」をテーマとした映画作品は、合計7作存在する。⇒ 斎藤きち#お吉を題材とした作品
『実話唐人お吉』を原作としたこの2作の映画『唐人お吉』は、いずれも東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されておらず[7]、いずれもマツダ映画社の「主な所蔵リスト」には掲載されていない[8]。現在、鑑賞することのできない作品である。
1930年版
| 唐人お吉 | |
|---|---|
| 監督 | 村越章二郎 |
| 脚本 | 八尋不二 |
| 原作 | 村松春水 |
| 出演者 | 琴糸路 |
| 撮影 | 佐竹三男 |
| 製作会社 | 河合映画製作社 |
| 配給 | 河合映画製作社 |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 58分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
『唐人お吉』(とうじんおきち)は、1930年(昭和5年)製作・公開、河合映画製作社製作・配給による日本のサイレント映画、女性映画である。
スタッフ・作品データ
- 監督 : 村越章二郎
- 原作 : 村松春水
- 脚色 : 八尋不二
- 撮影 : 佐竹三男
- 上映時間(巻数 / メートル) : 58分[9](7巻 / 1,602メートル)
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.33:1) - サイレント映画
キャスト
1931年版
| 唐人お吉 | |
|---|---|
| 監督 | 衣笠貞之助 |
| 脚本 | 悪麗之助 |
| 原作 | 村松春水 |
| 出演者 |
高田浩吉 飯塚敏子 |
| 撮影 | 杉山公平 |
| 製作会社 | 松竹下加茂撮影所 |
| 配給 | 松竹キネマ |
| 公開 |
|
| 上映時間 | 89分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 日本語 |
『唐人お吉』(とうじんおきち)は、1931年(昭和6年)製作・公開、松竹下加茂撮影所製作、松竹キネマ配給による日本のサイレント映画、女性映画である。
スタッフ・作品データ
- 監督 : 衣笠貞之助
- 原作 : 村松春水
- 脚色 : 悪麗之助
- 撮影 : 杉山公平
- 上映時間(巻数 / メートル) : 89分[9](8巻 / 2,438メートル)
- フォーマット : 白黒映画 - スタンダードサイズ(1.33:1) - サイレント映画