実録・ベトナム戦争残虐史
From Wikipedia, the free encyclopedia
"日本のヤコペッティ"と異名をとった[4]記録映画の鬼才・井出昭が[4]、1964年から23年間、戦火のベトナムに潜入、撮り続けたフィルム約100時間に解放戦線、北ベトナム側から獲ったフィルムを合わせて編集した物で[3]、ベトナム戦争の総集編的な内容[3]。公開が決定した際は『資金源強奪』との二本立ての予定で[3]、当初は60分の予定であったが[3]、後から『青い性』を加えた三本立てに変更されたため、45分に短縮された[3]。90分バージョンでは、対仏戦争の終わりからアメリカの介入までを第一部、アメリカの本格的介入による北爆、皆殺し戦争が第二部、北ベトナムと解放軍が第三部で、サイゴン解放を第四部としていた[3]。1975年4月30日のサイゴン解放は、井出監督が「自分の目で最後を見届けたい」と1週間前から金沢信二郎カメラマンと現地入りした。しかし解放後のサイゴンを脱出できず、一時は日本で行方不明と報道され[2]、約1ヵ月カメラを回し続けた[3]。無事帰国後、井出は「妙なものですねえ。取材中、あまりの苦しさに二度とベトナムへは来ないぞ、と思いながら、気になってまた飛んで行く。そして苦しむ。ベトナムの虜になった11年間でした。最後はあーこれでベトナム戦争は終わったなという実感がありました。映画はそんな私のベトナム報告書です。私も解放され、吹っ切れたというのが現在のいつわらざる心境です」と話した[3]。映画はサイゴン解放から2ヵ月後の公開だった[2]。
スタッフ
- 製作・監督・構成:井出昭
- 撮影:井出昭・大須賀武
- 脚本:金沢信二郎
- 音楽:金沢信二郎・上村竜一