富豪層
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概要・富豪の輩
在地領主への成長
土地制度と歴史学
石母田正は「在地領主論」を唱え、直接生産者である班田農民は奴隷から農奴に、支配者である郡司などの豪族層が私営田領主に変質していくことで律令制的な土地支配が解体されたと考えた。
1960年代に戸田芳実がそれを批判し、小規模経営様式の解体によって誕生した一部の班田農民の上昇による富裕層が形成され、やがて私営田領主などに転換されていくことを指摘した。
以後の古代の律令制土地支配の解体と中世土地制度の成立の過程に関する研究を巡って議論が行われることになり、戸田の説が注目されることになった。
ただし、戸田の説も全面的に支持を受けているものでもなく、戸田や石母田の研究を取り入れながら研究が進められることになった。
参考文献
- 戸田芳実「富豪層」(『日本史大事典 5』(平凡社 1993年) ISBN 978-4-582-13105-5)
- 並木優記「富豪層」(『平安時代史事典』(角川書店 1994年) ISBN 978-4-040-31700-7)
- 小林昌二「富豪層」(『日本歴史大事典 3』(小学館 2001年) ISBN 978-4-09-523003-0)
- 加藤友康「富豪層」(『歴史学事典 13 所有と生産』(弘文堂、2006年) ISBN 978-4-335-21042-6)