山鮫
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名前からわかるように、山に出るもの、サメのような悪魚だとされている点は共通しているが、はっきりした情報は多く残されていない。
福井県大野市の柿ヶ島では、滝ノ谷と呼ばれる場所に山鮫が住んでいたとされる。滝ノ谷でやぶを焼き畑して切り拓いたところ、突然に大きな池ができるという不思議な現象が起こった事があり、「山鮫のせいだ」と思った村人たちが農地にするのを辞めて、やぶに戻したところ、池は消えてなくなったという話が残されている[1]。
兵庫県東粟倉村(現・美作市)では、夏になると山鮫がまれに出て来ると言われていたという。田んぼに出たので打ち殺した山鮫であると称された生物は、ウリのような楕円形で鱗があり、足はなかったという。博物学者の大上宇市は、これについて実在の有肺類の生物・プロトプテラス(肺魚の仲間)のような生物なのではないか――という雑録報告[2]を寄せているが、捕獲されたものが山鮫とされて来たものであったのかの確証は特に示されておらず、想像の域を出ていない。
