巴子国剣
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「巴子国」について
「巴子国」という国名は『世本』などの漢籍に見えるが、これは「巴の子爵の国」すなわち巴国のことである。巴国は、先秦時代に現在の重慶市を中心とする一帯にあった国で、のちに秦に滅ぼされて巴郡となっている[2][3]。
杉本直治郎は、巴国が存在したのは高丘親王の時代から千数百年前であり、また、巴国で造られた剣が高丘親王の時代まで残っていたとも考えにくい、として、この「巴子国」は中国の巴子国ではなく、「巴子」と「波斯」(ペルシア)の音がほぼ同じであることから、「巴子国」をペルシアに比定している[4][5]。また杉本は、巴子国剣はペルシアのアキナケスである、と主張している[6][7]。
これに対して佐伯有清は、ペルシアを「巴子」と表記した例は古来全くない、としてペルシア説を否定し、古代中国の巴子国(巴国)の故地で作られた剣を指して「巴子国剣」と呼んだ、と主張している[8]。