平成 新・鬼ヶ島
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『平成 新・鬼ヶ島』(へいせい しん おにがしま)は、1997年12月1日に任天堂がスーパーファミコン用ソフトとして日本で発売したアドベンチャーゲーム。『平成 新・鬼ヶ島 前編』(へいせい しん おにがしま ぜんぺん)と『平成 新・鬼ヶ島 後編』(へいせい しん おにがしま こうへん)の2作が供給され、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の外伝作と移植作を分割収録した。開発は任天堂とパックスソフトニカ。
アクションアドベンチャーゲーム[注 1]
第2話:1996年10月6日 - 11日
第3話:1996年10月13日 - 18日
第4話:1996年10月20日 - 25日
第4話のみ翌日1:00 - 2:00
(同日深夜 25:00 - 26:00)にも放送
※22日1:00はメンテナンスのため休止[1]
| BS新・鬼ヶ島 平成 新・鬼ヶ島 | |
|---|---|
| ジャンル | コマンド選択式アドベンチャーゲーム アクションアドベンチャーゲーム[注 1] |
| ラジオ:BS新・鬼ヶ島 | |
| 放送期間 | 第1話:1996年9月29日 - 10月4日 第2話:1996年10月6日 - 11日 第3話:1996年10月13日 - 18日 第4話:1996年10月20日 - 25日 |
| 放送局 | セント・ギガ |
| 放送時間 | 日曜日 - 金曜日 18:00 - 19:00 第4話のみ翌日1:00 - 2:00 (同日深夜 25:00 - 26:00)にも放送 ※22日1:00はメンテナンスのため休止[1] |
| 放送形式 | 録音 |
| ディレクター | 板倉洋行 |
| プロデューサー | 薬師寺文佳 |
| 脚本 | 菱田達也 荒木泰介 桜井邦子 |
| ゲーム:BS新・鬼ヶ島 | |
| 対応機種 | サテラビュー |
| 開発元 | パックスソフトニカ 任天堂 |
| プロデューサー | 大和聡 |
| ディレクター | 荒木泰介 |
| シナリオ | 荒木泰介 桜井邦子 小林秀人 |
| 音楽 | 尾崎裕一 |
| プレイ人数 | 1人 |
| 発売日 | 放送日時はラジオ日程参照 |
| ゲーム:平成 新・鬼ヶ島 前編 / 後編 | |
| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 開発元 | パックスソフトニカ 任天堂 |
| 発売元 | 任天堂 |
| プロデューサー | 川口隆司 |
| ディレクター | 荒木泰介 |
| シナリオ | 荒木泰介 桜井邦子 小林秀人 菱田達也 |
| 音楽 | 尾崎裕一 中塚章人 |
| プレイ人数 | 1人 |
| 発売日 | 特記のない限り前編・後編とも同日発売 スーパーファミコン ニンテンドウパワー:1997年12月1日 ロムカセット:1998年5月23日 発売日一覧
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| テンプレート - ノート | |
この項では同作に先駆け1996年にスーパーファミコン用周辺機器サテラビューにて配信された『BS新・鬼ヶ島』(ビーエス しん おにがしま)についても述べる。
概要
BS新・鬼ヶ島
1996年9月29日から4週間にかけて『BS新・鬼ヶ島』全4話がサテラビュー用番組として1週1話ずつ放送され[2][3][4]、同年12月2日 - 28日には1週1話ずつ[5]、1997年12月28日 - 31日には1日1話ずつ再放送された[6]。この作品は『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の外伝にあたり、お供の動物3匹が主人公たちに出会うまでの物語、主人公たちの前世の物語、前作の八章・九章を再構成した鬼ヶ島での決戦が4話にかけて展開される[2][3][4][5]。
ラジオ放送によるラジオドラマ・朗読・BGMと衛星データ放送によるゲームを融合させ、1時間の放送時間内のみプレイ可能なサウンドリンクゲームとして制作・放送された。画面に表示された複数のコマンドを選択し物語を進める前作のゲームシステムはそのままに、制限時間内に謎を解き各話各章の物語を終わらせることを目的とした。初回放送期間にはゲームの攻略達成率と時間を応募者間で競うランキングイベントが開催される[4]とともに、受信用カセット『BS-X』へ用意された仮想の街へこのゲームを受信するための建物「語り部の小屋」が設置された。
前作にない新たな要素としてアクションゲームやパズルゲームなどのミニゲームが追加され、画面内のキャラクターを直接操作する場面、一定時間内にコマンドの選択・決定を迫る場面も設けられた。ただし前作の特徴とされていた主人公交代コマンド「ひとかえる」は廃止されており、前作の物語や設定を補完する一方で矛盾点もいくつか見受けられる。
章始めで前作のあらすじを紹介する「紙芝居」の場面や物語の要所には語り部の「いったいさん」が登場し、ラジオ音声でその肉声を聞くことができた。第1 - 3話では各章の終わりに謎解きの進捗開示が朗読とともに行われる「あらすじ」場面が設けられた。いったいさんの声は永井一郎[2][4][5]、朗読は森田めぐみが担当した。
音楽・編曲は尾崎裕一。前作の近藤浩治作曲による楽曲のアレンジ版に加え新曲も制作され、生演奏に近い音源で制作されたラジオ放送によるBGM、スーパーファミコン音源によるBGMが併用された。後者は章を制限時間内に攻略した際の待機画面やミニイベントでラジオ放送に代わり再生された。
平成 新・鬼ヶ島
1997年12月1日にはスーパーファミコン用ソフト『平成 新・鬼ヶ島 前編』『平成 新・鬼ヶ島 後編』が、当時ローソンで実施されていたゲームソフト書き換え販売サービス「ニンテンドウパワー」にて供給・発売された。これらは書き換えサービスのみで独占販売された初の「新作ソフト」となった。前編と後編の2作に分けられたがデータの連動要素などはなく、どちらか一方のみをプレイすることも可能である。
さらに約半年後の1998年5月23日にはロムカセットによるパッケージ販売版の前編・後編が一般店舗向けに発売された。その後、後継ゲーム機への移植版として2010年にWiiのバーチャルコンソールによる配信が行われ、まず前編が5月25日に、次いで後編が6月1日に配信された。2014年9月24日にはWii Uのバーチャルコンソールにて前編・後編が同時配信された。
これらは『BS新・鬼ヶ島』を市販作品としてリメイクするとともに『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の移植版を収録した作品である[7][8][9]。本編では『BS新・鬼ヶ島』の物語はそのままに一部を再構成する、制限時間・ボイス・あらすじ朗読などランキングイベントやラジオ連動要素を削除する、文章内の漢字の一部をかな表記に改める、物語中に登場する「いったいさんの地蔵」や章終了時に途中経過が記録できるセーブ機能を追加するなどの変更を施した。『BS新・鬼ヶ島』でのラジオ放送曲はスーパーファミコン音源により再編曲し収録され、章始めの紙芝居場面におけるいったいさんの語りはすべて文章で表現された。
『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の前編は本作前編に、後編は本作後編に収録されており、いずれも本編クリア後にプレイ可能となる[8][9]。原作と異なり後編は前編をクリアせずともプレイできる。画像はリメイクされず原作そのままとされ、演出や文章の一部には追加・変更が加えられた。BGMと効果音はステレオ化されるなどすべてスーパーファミコン音源でアレンジされた。
物語構成
物語は全4話のオムニバス形式で、それぞれ3章に分かれている。以下『BS 新・鬼ヶ島』はBS版、『平成 新・鬼ヶ島』は平成版と略記する。
- 第一話 りんごの巻
- BS版第1話で放送、平成版前編へ収録。犬のりんごの話。
- 第二話 まつのすけの巻
- BS版第2話で放送、平成版前編へ収録。猿のまつのすけの話。三章におけるシナリオ展開がBS版から一部、変更されている。
- 第三話 おはなの巻
- BS版第3話で放送、平成版後編へ収録。一章・二章はキジのおはなの話、三章は人間の太郎の話。二章はBS版と平成版とで内容が異なる。また、三章もシナリオ展開と設定が一部、BS版と異なる。
- 第四話 決戦の巻
- BS版第4話で放送、平成版後編へ収録。鬼ヶ島での最終決戦。原作となる『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』の八章・九章に新たなエピソードを追加し再構成した。
各話あらすじ
以下の解説は全て平成版の内容に準ずる。
- 第一話 りんごの巻
- 一章
- 村の子供にいじめられていた子犬は優しいおじいさんに拾われ、りんごと名づけられる。ひのえ様の春祭りを迎え、おじいさんは枯れ木に花を咲かせる不思議な灰を取り出してきたが目を離した隙になくなってしまった。困っているおじいさんを助けるためりんごは灰を探す。
- 二章
- 8年の月日が流れ、りんごは大きくなった。ある日、庄屋の家から小判が盗まれ、庄屋の娘のかんざしもなくなるという事件が起こった。偶然、犯人が盗んだ小判を地面に埋める現場に居合わせていたりんごは犯人探しを始める。この章に登場するあんすけはマリオの黄金像を持っている。
- 三章
- 平和に暮らすりんごだったが、突如出現した鬼たちによって平穏は破られ、多くの村人たちが魂を奪われてしまう。りんごは鬼に捕らわれた子供たちを救うため奮闘する。
- 第二話 まつのすけの巻
- 一章
- 猿谷に暮らすやんちゃで生意気な猿、まつのすけは夢の中でひのえ様のお告げを聞く。目が覚めたまつのすけは旅に出る許可をもらうため、病に伏せる長老を治すために猿谷のどこかに隠されているという宮水を探す。
- 二章
- 親友のかきのすけと共に旅に出たまつのすけは、鬼に滅ぼされた村にたどり着く。子孫を助けようと墓から蘇るも間に合わず、墓石をごちゃごちゃにしてしまったため墓に戻れないと嘆く村人の先祖のガイコツたちの頼みを聞き、村の唯一の生き残りである寝太郎の力を借りて墓石を元に戻そうと試みる。
- 三章
- かきのすけと別れ一人旅を続けるまつのすけだが、目的地である奇怪ヶ森は一向に見えてこない。そんな時、道端で出会った不思議な老人にもらったお札の力で目的地への道を見つけるが、恋人のおうめちゃんがやまんばに捕らわれていることを知る。大事な人の危機を捨てて置けないまつのすけは、すぐさま救出に向かう。
- 第三話 おはなの巻
- 一章
- キジの女の子おはなは、玉手箱を守る使命のための若返りの儀式を迎え、山間の竜宮の里で暮らす乙姫の世話をしていたが、乙姫が乱暴者のましらの文吉にさらわれてしまう。乙姫を救うため、森の仲間達とともに活躍する。
- 二章
- 乙姫を救出することが出来たが、騒ぎのドサクサで生まれ変わりの儀式に必要な竜宮の首飾りが行方不明になってしまった。乙姫の頼みを聞き、おはなは魔物の森へと首飾りを探しに向かう。
- 三章
- なぜ玉手箱が開け放たれてしまったのか。ながくしむらの子供達の前世を解き明かす、過去の物語。
- 第四話 決戦の巻
- ながくし村の「どんべ」と「ひかり」として無事生まれ変わり、宮水の泉にたどり着いた太郎と乙姫は、キジのおはなに出会う。そしてついに鬼ヶ島への上陸を果たし、龍の玉と玉手箱を見つけるため、鬼たちの猛攻を掻い潜りながら島を探索する。
主な登場人物
- りんご
- 第一話の主人公。礼儀正しく大人しい子犬。村の子供に苛められ、神社の境内の下に逃げ込んでうずくまっていたところをおじいさんに助けられた。おじいさんが持っていたりんごと交換して引き取ったことから「りんご」と名付けられた。村の近くにやってきた男の子(前作の主人公)と出会い、ひのえ様のお告げに従って共に旅に出る。かつて乙姫の龍封じの旅に付き従った犬の子孫。
- まつのすけ
- 第二話の主人公。宮水を守る猿一族の住処、猿谷に住むやんちゃで生意気な猿。ひのえ様のお告げを聞き、定めの者に出会うべく旅に出る。かつて乙姫の龍封じの旅に付き従った猿の子孫。おうめちゃんという恋人がいる。
- おはな
- 三話一章・二章の主人公。3匹のお供の紅一点。生まれ変わりの儀式の準備のために海から離れ、山間の森の中にある竜宮の里で過ごす乙姫の世話をしているキジ。気が強い。乙姫を敬愛しており、乙姫が生まれ変わりの儀式を受けた後の8年間、宮水の泉で主の帰りを待ち続けていた。他の二匹に対し作中にて乙姫に付き従った鳥の子孫という明確な描写はない。
- 太郎
- 三話三章の主人公。とある海辺にある浦島の村に住む少年。苛められていた亀を助けたお礼に時の流れが地上と異なる竜宮城に連れられていった結果、数百年後の未来に取り残されてしまうが、未来の時代の村人たちに受け入れられて平和に暮らしていた。
- 成長後、乙姫の使いから受け取った玉手箱を開けて暗黒の化身を解放してしまい、罪びとの烙印を背負うことになってしまう[注 2]。罪の償いのため、乙姫と共に生まれ変わりの儀式を受け、長串村のどんべとして転生する。
- 乙姫
- 三話一章・二章の登場人物。かつてこの世を荒らした魔物「暗黒の化身」を玉手箱に封じ込めた伝説の女性。人間と変わらぬ姿を持ちながら海底で生活する「竜宮人」という種族の姫である。ひのえ様の命令により、玉手箱を守り続けるため来るべき時に若返りの儀式を受けるようにと定められている。地上で儀式のときを待つ間、様々な動物たちに玉手箱を守るよう託してきたが、地上人である太郎に玉手箱を託した結果暗黒の化身が蘇ってしまったため、彼と共に生まれ変わりの儀式を受け、長串村のひかりとして転生する。
- ひのえ様
- 星に化身した神のような存在。幾億年もの年月に渡り地上に生まれた命を見守っている。乙姫に龍封じの使命を与えたのも彼であり、復活した闇を封じるため、度々姿を現してはお告げを与える。
その他
羽生結弦はテレビ局による2022年のインタビューにて、特に好きなゲームとして『平成 新・鬼ヶ島』と『エストポリス伝記II』を挙げ、「僕の原点」と紹介した[10]。
| セント・ギガ 日曜日 - 金曜日 18:00 - 19:00 スーパーファミコンアワー サウンドリンクゲーム 新作枠 |
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|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
BS新・鬼ヶ島
(1996年9月29日 - 10月25日) |
サウンドジャーナル
〜Jポップ・グラフィティー SINCE1980〜 |
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| セント・ギガ 月曜日 - 土曜日 1:00 - 2:00 (日曜日 - 金曜日 深夜25:00 - 26:00) スーパーファミコンアワー サウンドリンクゲーム 新作同日深夜枠 |
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衛星の食期間のため深夜放送休止
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BS新・鬼ヶ島 第4話
(1996年10月21日 - 26日) ※22日はメンテナンスのため休止 |
サウンドジャーナル
〜Jポップ・グラフィティー SINCE1980〜 |
脚注
- 「サテラビューステーション」『ファミマガ64』第12巻第17号(通巻256号、1996 NO.7・8/1996年10月4日・18日合併号)、徳間書店インターメディア、54頁。
- “BS新・鬼ヶ島 (再)”. 任天堂. 1997年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年8月26日閲覧。
- “平成 新・鬼ヶ島 前編・後編”. 任天堂. 2026年8月26日閲覧。
- “「平成 新・鬼ヶ島 前編」とは”. 任天堂. 2026年8月26日閲覧。
- “「平成 新・鬼ヶ島 後編」とは”. 任天堂. 2026年8月26日閲覧。
- 『【羽生結弦】自分を貫いた4年間【北京オリンピック】』TBSスポーツ、2022年2月15日、該当時間: 4:23。2026年8月24日閲覧。
参考文献
- 『NINTENDO POWER 公式遊び方BOOK 1』 任天堂、1997年。
- 「NINTENDO POWER専用新作3タイトルはこう遊べ!」『マンスリーNINTENDOパワー vol.0 創刊準備特別号』 メディアファクトリー、1998年。
- 『平成 新・鬼ヶ島 前編 とりあつかい説明書』 任天堂、1998年。
- 『平成 新・鬼ヶ島 後編 とりあつかい説明書』 任天堂、1998年。