幻想水滸伝シリーズの世界観

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幻想水滸伝シリーズの世界観(げんそうすいこでんシリーズのせかいかん)では、『幻想水滸伝シリーズ』の世界観について説明する。本項目では世界観を共有している第1作『幻想水滸伝』から『幻想水滸伝V』のナンバリング作品の世界観について主に述べる。世界観を共有しない部分が多い『幻想水滸伝ティアクライス』『幻想水滸伝 紡がれし百年の時』は、それぞれの項目を参照。

『幻想水滸伝』から『幻想水滸伝V』までの作品群は同じ世界の異なる地域・時間における物語であり、それぞれの作品内で何らかのつながりが描かれることがある。共通して東洋西洋のスタイル・風俗・文化をミックスした世界観であり、日本式や中国式あるいは中世ヨーロッパなどの建築様式・風俗などが混在している。

なお、開発者によって無数の世界が並行に存在する「百万世界」世界が舞台であることが明言されており[1][2]、この世界に存在する竜は「翼と鱗の世界」からやってきたとされる[2][3]。この「百万世界」という世界観は設定が大きく異なる『幻想水滸伝ティアクライス』でも重要な要素として存在しており、『幻想水滸伝 紡がれし百年の時』にも通じる概念が存在している。

ここでは国家や地域に関して建国・滅亡など、各作品のストーリーに関わる重要な事件を中心に記載する。それぞれの詳細に関しては各節を参照。

  • 紀元前250年ごろ - ファレナ女王国建国。
  • 紀元前2年ごろ - 神官長ヒクサクがハルモニア神聖国を建国。
  • 太陽暦元年 - ハルモニア神聖国のヒクサクが太陽暦を定める。
  • 太陽暦20年ごろ - 聖戦士クリフトが戦士の村を開く。
  • 太陽暦70年ごろ - ハルモニア神聖国が門の一族を滅亡させる。
  • 太陽暦110年 - デュナン君主国建国。初代王はベルナンド。
  • 太陽暦140年 - アーメス新王国が建国。
  • 太陽暦150年ごろ - ウィンディが「ソウルイーター」を求めて、隠された紋章の村を襲撃。
  • 太陽暦212年 - トゥーリバーで二院会議が設立し、地方一帯の統治を始める。ファレナ女王国の女王クワルシェードがストームフィストからソルファレナへの遷都を宣言。クワルシェード歴(通称新都歴)制定。同年、女王と王族を守る直属騎士、女王騎士が発足される。
  • 太陽暦230年 - 赤月帝国がハルモニア神聖国から独立。初代皇帝はクラナッハ・ルーグナー。
  • 太陽暦237年 - マウロ・ブライトにより、ハルモニア神聖国からハイランド王国が独立。
  • 太陽暦300年ごろ - 赤月帝国とクールーク皇国の間に紛争の末「人間狩り事件」が起きる。
  • 太陽暦307年 - 群島解放戦争、群島諸国連合が発足(幻想水滸伝IV)。その後、クールーク皇国が解体される(Rhapsodia)。
  • 太陽暦314年 - ジョウストン都市同盟が発足。
  • 太陽暦330年ごろ - ナガール教主国が建国。
  • 太陽暦360年ごろ - ナガール教主国がファレナ女王国への侵攻を開始。女王国軍がフェイタス竜馬騎兵団と共闘し退ける。
  • 太陽暦422年 - 独立を求めるグラスランドの部隊とハルモニア神聖国の地方軍が衝突。グラスランドにおいて真なる火の紋章が暴走。
  • 太陽暦425年 - ハルモニア神聖国がグラスランドへ侵攻するも撃退され、双方間で50年間の不可侵条約が締結される。
  • 太陽暦428年から434年 - ジョウストン都市同盟のミューズ市市長ダレル率いる都市同盟軍がハイランド王国へと侵攻、ハイランド王国側はこれを退けた後ジョウストン都市同盟に侵攻する。6年間の抗争の後に休戦協定が結ばれる。
  • 太陽暦440年 - ファレナ女王国のファルズラーム女王が崩御し、その混乱に乗じてアーメス新王国がファレナ女王国へ大規模な侵攻を行うが、新たに即位したアルシュタート女王の元、その夫の女王騎士長フェリドと軍師ルクレティア・メルセス等の活躍によりアーメスの侵攻を頓挫させる。
  • 太陽暦446年 - 赤月帝国において継承戦争が起こり、帝位を簒奪したゲイル・ルーグナーを倒したバルバロッサ・ルーグナーが第17代皇帝として即位。
  • 太陽暦446年 - ファレナ女王国でロードレイク暴動が発生する。暴動はアルシュタート女王が「太陽の紋章」の力でロードレイクを攻撃して終結し、その後ロードレイク領主のロヴェレ卿とその一族は責任を問われ全員処刑された。また、ゴドウィン家は「女王の代理」と称してロードレイクに通じるフェイタス川支流の上流にヘイトリッド城塞を築き、川の流れを塞き止めてロードレイクへの水の供給を止めた。
  • 太陽暦448年から450年 - ファレナ女王国においてゴドウィン家によるクーデターが発生し、アルシュタート女王と女王騎士長フェリドが死亡。以降、内紛状態となる(幻想水滸伝V)。
  • 太陽暦453年から457年 - 門の紋章戦争。赤月帝国滅亡(幻想水滸伝)。
  • 太陽暦460年 - デュナン統一戦争(幻想水滸伝II)。
  • 太陽暦472年 - ハルモニア神聖国がデュナン国へ侵攻し、ハイイースト動乱が勃発。最終的にはハルモニアの敗退に終わる。
  • 太陽暦475年 - 英雄戦争(幻想水滸伝III)。

ポッチ

幻想水滸伝シリーズのあらゆる国や地域で使われている通貨。ハルモニア神聖国の存在する北の大陸から南の群島諸国、そしてさらに南のファレナ女王国の存在する南の大陸に至るまで、どの国でも使われている事実上の国際通貨である。ただし、国によって流通している貨幣のデザインは異なる様で、『II』ではジョウストン都市同盟では使われていないが、群島諸国の商人との取引で使われるという群島諸国の銀貨が登場している(この銀貨が、劇中の重要人物シュウを巡るキーアイテムとなっている)。

なお、現実の世界でもある国家経済の破綻で通貨価値暴落といった事態があるのか、傭兵といった一部の層では金銭よりも金(より厳密には砂金や金塊)を重視し、これを正式な報酬として受け取る傾向にあるのが『V』作中でラージャの口から語られている。

シンダル族

真の紋章の1つ「変化の紋章」の呪いにより定住できず、各地を渡り歩いた謎の部族。超高度な技術を持った部族であると考えられており、世界各地にシンダル族の遺跡とされる史跡がある。作中の文献によれば「放浪の果てに『永遠の都』にたどり着いた」とされる。幻想水滸伝における最大の謎の1つであり、作中においても彼らの遺産を追い求めるシンダルハンターは多い。

シルバーバーグ家

軍師の名門としてシルバーバーグ家がある。歴史に最初に登場するのは太陽暦230年の赤月帝国独立に貢献したユリアン・シルバーバーグであり、独立以降はシルバーバーグ家が赤月帝国で軍師を務め、太陽暦446年の継承戦争ではレオン・シルバーバーグとマッシュ・シルバーバーグ(『I』)が後に皇帝となるバルバロッサ・ルーグナー(『I』)側で戦った。

同時期に軍師を務めたレオンとマッシュであったが、2人の思想は対照的であった。レオンは「戦果を得るために犠牲をいとわない」というシルバーバーグ家には多い考えであったが、マッシュはこれに反発するように「犠牲は最小限にすべき」という思想を持つようになる。太陽暦448年に帝国領のカレッカで暴動が起こるとレオンは軍を派遣して暴動を鎮圧することを提案するが、マッシュはこれに異を唱えた。結果「カレッカの虐殺」に繋がったことでマッシュは帝国を離れ、作戦を立案したレオンも廃墟化したカレッカで隠遁生活を送る。シルバーバーグ家が不在となった赤月帝国はその後、太陽暦457年の「門の紋章戦争」により滅亡を迎えている。

門の紋章戦争で死去したマッシュの志は、マッシュの弟子のシュウ(『II』)やアップルに受け継がれる。シュウは太陽暦460年の「デュナン統一戦争」で新都市同盟側の軍師を務めたが、相手方のハイランド王国の皇女ジル・ブライトの夫ジョウイによってレオンが軍師として招かれていた。マッシュの思想はアップルを通じてレオンの孫のシーザー・シルバーバーグ(『III』)へと受け継がれ、グラスランドで太陽暦475年に発生した「英雄戦争」で軍師を務めたが、敵対した破壊者側にはレオンの思想を受け継いだシーザーの兄のアルベルト・シルバーバーグ(『III』)がいた。

また、太陽暦300年ごろに帝国の軍師を務めたエレノア・シルバーバーグ(『IV』)は副官の起こした「人間狩り事件」の責任を負う形で追放され、群島諸国での小島での隠居生活を送った後に太陽暦307年の群島解放戦争に貢献した。

その他にシルバーバーグ家の人物として明言されているキャラクターとして、マッシュの妹で「門の紋章戦争」の解放軍創設メンバーのオデッサ・シルバーバーグ(『I』)が作中に登場しており、設定だけであればマッシュとオデッサの末弟、レオンの子でシーザー・アルベルトの父ジョージ・シルバーバーグがいる。

以下に作中で相互の関係性が判明している赤月帝国末期以降のシルバーバーグ家と関連軍師の系図を記す(破線部は師弟関係)。関係性を明確化するために名前が不明のまま補っている人物も加えており、設定のみの人物も含めて作中に登場しない人物は背景を灰着に着色している。なお、ユリアンとエレノアは赤月帝国末期の人物との関係性が明言されていないため、この系図には加えていない。

名前不明
名前不明レオン
マッシュオデッサ末弟(名前不明)ジョージ
シュウアップルアルベルトシーザー

登場国家・地方

種族

脚注

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