幽霊西へ行く
From Wikipedia, the free encyclopedia
(近松検事シリーズの原型でもある)『朱の奇跡』同様、『白昼の死角』の原形作品の一つで、ノンシリーズ作品。『死角』の中では、鶴岡が同作を読んで、そのトリックを実地に応用したことになっている[1]。雑誌に発表された際には、高木彬光と島田一男の合作という形になっていた。推定するに、互いに単独で記した作品を、合作として発表し合うつもりであったのだと思われる[2]。
江戸川乱歩「類別トリック集成」によると、「生きた人間の隠し方」に分類され、人間の「感覚と視覚の相違」を利用した[3]、心理的トリックが用いられている。
この作品をさらに発展させて、『公使館の幽霊』(「讀賣新聞」(1959年5月24日)が発表された。こちらは『白昼の死角』の連載中のことであるが、掲載は『死角』よりも早く、『死角』と同様の事件を取り扱っている[4]。
なお、アニメ版「だぁ!だぁ!だぁ!」でワンニャーの変身した青年を、未夢と彷徨が「みたらしさん、もしくは親戚のお兄さん」と紹介しているが、この作品のトリックと似ているとも言える。