廃用身
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概要
あらすじ
老人のデイケア医療に携わる医師・漆原はある日、介護医療の一環として「麻痺した手足=廃用身の肢切断」という画期的な治療法を思いつく。職員と話し合いを重ね、患者の同意を得て、手術は行われた。
切断後、その患者を担当するケアマネージャーの肉体的負担は軽減され、被介護者である患者は邪魔な部分がなくなり、心身ともに身軽になり、その予想以上の変化は漆原を大いに驚かせた。
廃用身の切断はやがて、「切断」を意味するラテン語“amputatio”(アンプゥターティオー)、あるいはそこから派生した近代欧文“amputation”(英 アンピュテイション; 独 アンプゥタツィオーン; 仏 アンピュタシヨン)の頭文字を取って「Aケア」と呼ばれるようになり、10人を越す患者がこの処置を受けた。老人性のうつ症状や痴呆の症状が改善される人々を見て、漆原は「Aケア」に未来を感じる。
だがその矢先、漆原の行為は医療ジャーナリストによって、“患者の手足を切る悪魔の所業”などと書き立てられ、マスコミの耳目を集める。
登場人物
- 漆原 糾(うるしはら ただす)
- 大学病院に勤めていた時、日本の終末期医療の配慮のなさに疑問を感じ、ノイローゼになりかけるほど悩む。折よくWHOが海外派遣研究員の募集をしていたため、それに応募した。5年間ニューギニアでマラリア防疫の研究に従事した後帰国するが、大学の医局には戻らず、神戸に新しくオープンする老人デイケアクリニック「異人坂クリニック」の医師となる。「Aケア」(廃用身切断)という治療法を思いつき実行に移す。
- 矢倉 俊太郎(やぐら しゅんたろう)
- 向幻社の編集部長。「Aケア」を受けた女性の手記を読み、漆原に取材を申し込み、「Aケア」に感銘を受け、本の出版を持ちかける。映画版では介護対象の母親を持つ設定が追加されている。
書誌情報
- 久坂部羊『廃用身』
- 2003年5月23日発売[1]、幻冬舎、ISBN 978-4-344-00340-8
- 2005年4月21日発売[2]、幻冬舎文庫、ISBN 978-4-344-40639-1
映画
2026年5月15日に公開された[5]。監督・脚本は𠮷田光希、主演は染谷将太[3]。PG12指定[6][7]。
キャスト
スタッフ
- 原作:久坂部羊『廃用身』(幻冬舎文庫)
- 監督・脚本:𠮷田光希
- 音楽:世武裕子[8]
- 製作:花田正史[6][7]
- エグゼクティブプロデューサー:川村英己[6][7]
- 企画・プロデュース:楠智晴[6][7]
- プロデューサー:藤井宏二[6][7]
- 共同プロデューサー:加藤毅[6][7]
- 撮影:志田貴之[6][7]
- 照明:高井大樹[6][7]
- 録音:加唐学[6][7]
- 美術:石毛朗[6][7]
- 装飾:志武屋由一[6][7]
- 衣裳:川本誠子、佐藤愉貴子[6][7]
- ヘアメイク:板垣実和[6][7]
- 小道具:能登小麻子[6][7]
- 特殊メイク・特殊造形:織田尚[6][7]
- VFXスーパーバイザー:立石勝[6][7]
- 編集:古川達馬[6][7]
- レコーディングミキサー:野村みき[6][7]
- サウンドエディター:パク・ウルビン[6][7]
- キャスティング:伊藤尚哉[6][7]
- 助監督:松倉大夏[6][7]
- 制作担当:原田博志[6][7]
- 特別医療協力:成尾宗浩、藤井咲樹子[6][7]
- 宣伝プロデューサー:張京鐸[6][7]
- 宣伝:ローソンエンタテインメント
- 配給・制作プロダクション:アークエンタテインメント[3][7]
- 製作:日誠不動産[7]