伊左衛門は大坂の大店の若旦那だが、遊女の夕霧に廓通いが重なり、勘当されてしまう。大晦日も近い冬の日に伊左衛門は夕霧のいる吉田屋にやってくるが、以前は贅沢な身なりをしていたのに、紙(夕霧から来た恋文)を継ぎ合わせた紙衣(かみこ)を着ている。廓の主人夫婦は一文無しになってしまった伊左衛門を追い返さず、座敷に上げる。夕霧は勘当された若旦那と会うことも出来ず心配で床に伏せりがちだったが、この日は他の客の座敷に出ていた。気をもむ伊左衛門の元へ、やがて夕霧があらわれ、二人の間でやりとりがある。そこへ伊左衛門の家から、勘当を許し、夕霧を身請けさせるとの知らせが届く。2人はめでたく新年を迎えることになる。