引湯
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概要
温泉地内での引湯の場合、共同利用されている源泉、集中管理されている源泉、源泉の権利を有する湯元からの分湯などである。温泉街のように、旅館、ホテルなどが多数存在し、かつ独自源泉の開発が困難な地域に多く見られる。山田温泉、新甲子温泉などが代表例であるほか、黒薙温泉から引湯して開発された宇奈月温泉では、引湯管の通過地を巡って宇奈月温泉事件が発生している。
引湯することで引湯管に熱が奪われ、源泉の温度が下がる。日光湯元温泉を泉源とした中禅寺温泉などのように、高温源泉においてこれを利用して入浴に適した温度まで自然に下げることも行われている。岳温泉のように湯の花の沈殿が激しい源泉の場合、引湯管が目詰まりを起こす場合もあり、定期的に清掃が行われている[2]。
温泉地外からの引湯の場合、土地不足、交通の便の悪さ、有毒ガスなどの発生による危険性などの理由で、源泉湧出地に温泉地の開発が困難である場合に多く行われる。また、観光開発などの目的で、源泉湧出量が豊富な温泉地から、他の土地に温泉を分湯する場合もこれに該当する。こういった場合距離が遠隔になるため、近年では引湯管ではなくタンクローリーを用いる例も多い。なお、これを用いた個人向けの配湯サービスも存在する[3]が、こういった場合は引湯にはあたらない。
鳥羽温泉郷では、温泉郷を形成していながらその大半を榊原温泉をはじめとする他地域から引湯している。また、鋸山金谷温泉など、まれに何らかの事情で地元の源泉の使用を停止し、他地域からの引湯に切り替える例もみられる。
