弾丸登山
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問題点、危険性
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富士山の弾丸登山とは、「五合目を夜間に出発し、山小屋に泊まらず、夜通しで一気に富士山頂を目指し、山頂で日の出を見てすぐに下山する登山形態(0泊2日や日没後出発の日帰り登山)」である[4][5]。富士山弾丸登山をする人の動機は、頂上での日の出("ご来光")を見るためである[1][3]。
- 高山病のリスクの増加
そもそも富士山のような高山を短時間で登ることは身体が高度順応する余裕が無くただでさえ(日中の登山ですら)高山病を発症しやすいが、夜間に睡眠不足状態で十分な休息の無い弾丸登山を行うと特に高山病を発症し吐き気、頭痛、めまいなどの症状に襲われるリスクがさらに高まる[6][1][5]。
- 低体温症のリスクの増加
富士山頂は夏でも最低気温が氷点下になるほど低温なので、弾丸登山や日帰り軽装登山では低体温症のリスクが高まる[6]。
- 登山道の渋滞と事故
特に山頂付近の登山道で夜明け前後に渋滞が発生しがちであり[6][1][3]、混雑による事故が発生しやすい[6]。
- 落石、滑落
夜間の登山は足下や周囲が暗くて見えないので落石事故による怪我や滑落の危険が高まる[6][1][5]。
特に弾丸登山による渋滞発生時は、上の人がうっかり起こした落石が下の人に直撃するリスクが高まる。
自粛の要請や規制
2011年夏、研究者の調査では、富士下山者の3割が弾丸登山だった[4]。同年、「富士山環境保全協力金協議会」が弾丸登山のツアーを自粛するよう、富士山ツアーを企画する旅行業界に求めた[1]。次いで2013年6月5日、富士山が世界文化遺産に登録されるということで富士山が注目を浴び、登山者が増えることを予想して、山梨県と静岡県が、富士山への弾丸登山の自粛を呼び掛けるよう、観光庁に要請書を提出した[4][5]。これについて、観光庁長官(当時)の井手憲文は「リスクを負った登山は望ましくない」と述べている[7]。山梨県の資料より、少なくとも2015年までそういう弾丸登山が主流な登山方式だったとは言える[8]。
弾丸登山を規制するため、山梨県は2024年度から、吉田ルート五合目の登山道入口にゲートを設け、山小屋の宿泊予約がある人等を除き、通行規制を行っている。[9]
2025年夏から、静岡県側からの入山に関して、夜通しで山頂を目指す危険な「弾丸登山」を防ぐため、山小屋に宿泊しない登山客に対しては午後2時から翌日午前3時までの入山を規制すると静岡県の条例で定められた[10]。
脚注
- 1 2 3 4 5 6 7 知恵蔵
- ↑ 2013年6月26日 朝日新聞 朝刊 社会面
- 1 2 3 登山行程|登山基本情報 - 富士登山オフィシャルサイト
- 1 2 3 富士山:弾丸登山の自粛要請 事故や高山病など招く恐れ - 毎日jp(毎日新聞)2013年6月5日 20時9分(最終更新2013年6月6日 2時49分)
- 1 2 3 4 ストップ!!弾丸登山!!
- 1 2 3 4 5 “弾丸登山は危険です”. 富士登山オフィシャルサイト. 2025年5月14日閲覧。
- ↑ 井手長官会見要旨 | 観光庁長官記者会見 | 会見関係 | 報道・広報 | 観光庁 2013年6月19日(水)16:00 〜 16:30 最終更新日:2013年6月27日
- ↑ 2.各調査の結果 | 平成27年度調査報告書 | 来訪者管理 | 山梨県世界遺産富士山課
- ↑ 山梨県. “令和6年度の富士登山について”. 山梨県. 2025年4月16日閲覧。
- ↑ “富士登山「入山料」 夏から1人4000円 静岡県側も”. KHB TV. 2025年3月18日閲覧。
外部リンク
- 富士山:弾丸登山の自粛要請 事故や高山病など招く恐れ - 毎日jp(毎日新聞) - ウェイバックマシン(2013年6月9日アーカイブ分)
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