後腸発酵
From Wikipedia, the free encyclopedia
盲腸
一般に、後腸発酵生物の盲腸と大腸は、前腸発酵生物や中腸発酵生物よりもはるかに大きく複雑である[1]。ムササビ、ウサギ、キツネザルなどの小型の盲腸醗酵を行う動物を調査したところ、これらの哺乳類の消化管は体の長さの約10〜13倍であることが判明した[5]。これは、単胃草食動物の食事に特徴的な食物繊維や消化されにくい化合物を多く摂取するためである[6]。
後腸発酵生物であっても、消化しやすい食物は消化管で処理され、通常の糞便として排出される。しかし、ウサギ、ノウサギ、ナキウサギのような後腸発酵動物では、消化されにくい食物繊維から栄養素を取り出すために、盲腸(小腸と大腸のつなぎ目)で食物繊維を発酵させ、その内容物を盲腸糞として排出する。盲腸便はその後小腸で吸収され、栄養素を利用する[6]。
このプロセスは、微生物叢(腸内フローラ)を回復させる上でも有益である。これらの微生物は消化管に存在し、免疫系を強化する保護剤として働くことができる。小型後腸発酵生物は、冬眠、発情、一時休眠の際に有用な微生物叢を保持する能力を有していると考えられている。
効率
一般に前腸発酵の方が効率的と考えられており、また単胃動物は反芻動物ほど効率的にセルロースを消化できない[1]。一方で、後腸発酵を行う生物は少量の飼料からより多くの栄養を引き出すことができ[7]、少量の低栄養の飼料であっても、後腸発酵を行うことで一日中栄養を摂取することができるため、反芻動物が必要な栄養を十分に摂取できないような条件下でも生き延びることができる。 一方で、大型の後腸発酵生物は大量の食糧を消費する傾向があり、低栄養の餌を大量に摂取し、同サイズの前腸発酵体では不可能なほど迅速に処理する。このカテゴリーの生物の主食は牧草であり、成長段階の異なる別の地域の牧草を摂取するために長距離を移動する[8]。