恋ぶみ屋一葉
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舞台は、樋口一葉が病死した後の明治43年。大御所の大衆作家、加賀美涼月は、若い頃、小菊という芸者と深い仲にあった。しかし師・尾崎紅葉の反対により、2人は別れを余儀なくされる。小菊は田舎の農家へ嫁ぎ、ほどなく病死したと伝えられた。涼月は、この悲恋を題材に小説を書き、作家としての成功をおさめる。そんな涼月のもとに、ある日、小説家を志す文学青年の草助が弟子入りする。
一方、東京の下町では、同じく紅葉門下で、一葉に強い憧れを抱いていた奈津が代書業を営んでいた。そこへ田舎暮らしの女房といった風情の女が訪ねてくる。芸者時代の面影は失われていたが、その女こそ小菊だった。小菊は息子を追って上京してきた。その息子が草助であり、草助の実の父親が涼月であることが、次第に明らかになっていく。