恋衣
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歌集名「恋衣」は、常に心から離れない恋、との意味。恋心を常に身から離れない衣に見立てた語で、万葉集に用例がある。この歌集名は、三人が拠った東京新詩社の主宰者であり晶子の夫でもある与謝野鉄幹の命名と考えられている[1]。登美子「白百合」と雅子「みをつくし」は1900年から1904年まで、晶子「曙染」と詩は1904年から1905年までの作品である。歌は、「明星」調のロマンティシズムがよく発揮されている[2]。しばしば引用される歌に次のようなものがある。
- 登美子 髪ながき少女(をとめ)とうまれしろ百合(ゆり)に額(ぬか)は伏せつつ君をこそ思へ
- 雅子 しら梅の衣(きぬ)にかをると見しまでよ君とは云はじ春の夜の夢
- 晶子 金色のちひさき鳥のかたちして銀杏(いちよう)ちるなり夕日の岡(おか)に
しばしば引用される詩は、晶子「君死にたまふことなかれ」である。