悪魔主義
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近代文芸における悪魔主義
→「悪魔派」も参照
近代文芸における悪魔主義は耽美主義の延長にあるとも言われている[1]。
『悪の華』を執筆したフランスの評論家シャルル・ボードレールは1885年の著書『L’Art romantique』において「近代芸術は本質的に悪魔的傾向を持っている」と述べ[3]、心に宿るルシファーを照らす悪魔的傾向の例として音楽家のベートーヴェン、小説家のマチュラン、詩人のバイロン、推理小説家で詩人のエドガー・アラン・ポーを挙げた[4]。
一方、ユダヤ人の評論家マックス・ノルダウは1892年の著書『Degeneration』(退化論)において詩人のアルジャーノン・チャールズ・スウィンバーンをイギリス詩における最初の悪魔主義(ダイアボリスム)の代表者であるとした[5]。
国内では文学者の本間久雄が悪漢や毒婦の活躍する鶴屋南北 (4代目)(大南北)、河竹黙阿弥の作品を近世悪魔主義とした[3]一方、明治の毒婦物を勧善懲悪の「似而非悪魔主義」(エセ悪魔主義)とした[6]。