憐 Ren
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退院した鳴瀬玲人は、久しぶりに来た教室で見知らぬ少女・朝槻憐を見つける。転校生かと思うが、他のクラスメイトは前からいると言う。彼女の謎に触れようとした時に傍にいた関係者に異変が起きるなど、不可解に思っていた玲人は教室で憐と二人だけになった時、不気味な違和感を確信する。彼女は、「時の意志」という巨大なものに関係する存在であった。
自殺をもいとわぬネガティブな少女と、どうしようもなく前向きな少年が織り成す希望の物語。
登場人物
- 朝槻憐(あさつき れん)
- 本編の主人公及び、ヒロイン。金髪(地毛)をもつ美人。運動神経が異常なほど優れている。本当は約500年の未来で、ストリートチルドレンをしていたが、ある事をきっかけに現代に来た。「予言」通りの人生を歩むことに嫌悪を感じ、性格を猫かぶってみたり玲人を脅したりなどなんとかして人生を変えようとする。
- 鳴瀬玲人(なるせ あきひと)
- 憐と不可解な出会いをした、主人公の少年。気楽的性格でいわゆるバカ。バスケットボールをこよなく愛している。
- 本来は記憶を操作させられるところであったが、肺炎のために病院で入院していたため、クラスで一人だけ操作をされなかった。
評価
第9回スニーカー大賞にて奨励賞を受賞した(受賞時のタイトルは「彼女の運命譚」[2])[3]。第9回スニーカー大賞で審査員を務めた藤本ひとみ、水野良は本作について以下のように評している。
藤本ひとみ - 発想の独自性を評価した。これを生かし、さらに広げてその世界のルールを完全に作り上げたほうがよかったかと思う。具体的な例を一つあげれば、ストリートチルドレンに近い存在の設定である。これは現代社会の問題であり、この小説のためには、もっと別の、500年後の社会独自の問題を設定し、そういう状況に置かれた子供を登場させたほうがより世界を深めることになったのではないかという気がする。
水野良 - ある意味、いちばん印象に残っている作品。何を書きたいのかも、しっかり伝わったし・・・・・。残念ながらラストが弱く、設定にもいろいろ破綻が見受けられるので、奨励賞までということになった。作品の完成度をあげてゆけば、優秀賞やそれ以上の賞もありえたかもしれないが・・・・・・。 — 出典:[2]