指示関数
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定義
集合 E とその部分集合 A に対して、E の元 x が A に属すならば 1 を、さもなくば 0 を返す二値関数
を集合 E における部分集合 A の指示関数と呼ぶ。ある集合 E について、その部分集合 A を与えることと、A の指示関数を与えることとは等価である。すなわち、E の冪集合 2E と、E 上の指示関数全体のなす集合 Χ(E) との間に
なる全単射が存在する。この意味で部分集合 A は指示関数 χA によって特徴付けられるので、χA を部分集合 A の特性関数ともよぶ。また、χA によって部分集合 A が定められるという意味で部分集合 A の 定義関数ともいう。
A の指示関数をあらわすための記号として
などがしばしば用いられる。
集合演算
積分
3 次元ユークリッド空間 R3 の図形 A が(リーマンあるいはルベーグの意味で)体積確定であるというのは、その指示関数 χA は(リーマンあるいはルベーグの意味で)可積分となることであり、積分値
がその集合 A の体積である。一般に可測空間 (X, M) (M ⊂ 2X) が与えられたとき、X の部分集合 A がある測度 μ に関する可測集合であるなら、その指示関数 χA の測度 μ に関する積分値
を測度 μ に関する A の体積(たいせき、volume)と呼ぶ。
ある集合 X 上の可積分関数 f(x) に対して、X の部分集合 A における f の積分を、しばしば
によって(各積分が定義できる限り)定める。特に、集合 supp(f) を {x ∈ X | f(x) ≠ 0} の閉包(f の台とよばれる)とすると
が成り立つ。また、一点集合の指示関数は(適当な条件下で)ディラックのデルタ関数をあらわすと考えられる。実際、一点集合 {x} に対して、その可測集合からなる近傍系 Nx でその共通部分が {x} となるものが存在するとき(たとえば {x} 自身が可測となるとき)
が成立する。χ{x} はしばしば χx と略記される。
