指貫 (裁縫道具)
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和裁の指貫
洋裁の指貫(シンブル)
ヨーロッパでは指貫は裁縫に使われるだけでなく、装飾品としての役割も持ち、収集品としても人気を集めている[3]。指貫は贈答品にもされ、『不思議の国のアリス』『ピーター・パンとウェンディ』などの文学作品には指貫が贈り物にされる場面が書かれている[3]。クリスマスプディングに指貫を入れて蒸し上げる習慣があり、指貫が入ったプディングを食べた人には幸運が訪れるという[3]。
針仕事が女性のたしなみとされるようになった17世紀以降、指貫は富裕層の女性の装飾品となり、銀などの貴金属が指貫の素材にされ、宝石やエナメル細工で飾った指貫も作られるようになった[3]。19世紀に入ると裁縫は盛んになり、様々な指貫が作られる[3]。この時期に作られた鼈甲、真珠母貝、象牙、磁器に彫刻や装飾を施した指貫は贈答や収集の対象になったと考えられているが、象牙や磁器は絹の布を扱いに向いているためだとも言われている[3]。
優れた職人は指貫の先端やへりを半貴石で飾り、指貫の価値を高め、辰砂、メノウ、月長石、琥珀にカボション・カットを施した指貫も作られていた。指貫にはエナメル細工や、宝石商のピーター・カール・ファベルジェが発展させたギローシュの技法が利用されることもあった[5]。
