提灯屋

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提灯屋』(ちょうちんや)は古典落語の演目。もとは上方落語の演目で、3代目三遊亭圓馬から4代目柳家小さんに伝わり、東京へと移植された[1]

新たに開業した提灯屋が、家紋を入れるとともにもし紋を描けなければ提灯を無料で渡すという記念サービスをおこなったため、町内の者がわざと判じ物めいた形で家紋を提灯屋に伝えて起こる騒動を描く。落ちに、上方での肉の呼び名(スッポンを「まる」、鶏肉を「かしわ」)が用いられるため、東京で演じる場合は前もって説明しないと伝わりづらい面がある[2][3]

武藤禎夫は、明和6年(1769年)に大坂で刊行された軽口本『写本珍作鸚鵡石』所収の「難題染物」(「難題染物」という看板で商売をする染物屋が「一つ足らん狐の一声」という注文を聞いて、九曜星(「10に1足りない」)を紺色で染めるという内容)に「原形の趣がある」と記している[3]

演者として5代目柳家小さんがいる[2]

※以下、東大落語会編『落語事典 増補』掲載の内容に準拠する[2]

町内に開店した提灯屋が、紋を追加料金なしで書き入れ、もし書けない紋があれば提灯を無料進呈するという記念サービスをおこなう。すると町内の若い衆が、剣片喰紋を「大蛇を鍾馗様が寸胴切りにした(ウワバミの半分と鍾馗の持つ剣)」、竜胆崩し紋を「仏壇の地震」など、家紋を判じ物めかした形で言いつけては提灯を奪っていく。これを知った隠居が謝罪に訪れ、埋め合わせとして提灯の購入を申し出た。隠居が家紋を「円に柏」と話すと、若い衆の無理難題で立腹していた提灯屋は「まるにかしわ、スッポンと鳥だろう」。

バリエーション

脚注

参考文献

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