擬似的超新星
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概要
正体

擬似的超新星は、極めて明るい恒星である高光度青色変光星(LBV)で起こっていると考えられている。LBVは、重いものでは太陽の100倍以上の質量を持つ極めて重い恒星であり、自らの放射圧で自身を構成している物質を吹き飛ばしている。このような放出が時々爆発的なものになると、恒星が数等級明るくなる変光星として観測される。擬似的超新星に分類される現象の恐らく最初の観測例は、りゅうこつ座η星の1841年から1843年にかけての増光である。この時、りゅうこつ座η星は-0.8等級に達し、カノープスの−0.72等級を抜き、シリウスの−1.47等級についで2番目に明るい天体となった。シリウスは地球から8.6光年、カノープスは310光年の距離にあるのに対し、りゅうこつ座η星は7500光年離れている。天体の明るさは距離の2乗に反比例することを考えると、極めて明るくなったことがわかる。
擬似的超新星がLBVの一部分の爆発現象であるのならば、爆発をした後も恒星が残っているはずである。実際に擬似的超新星であると思われている超新星爆発のうち、SN 1954J、SN 1961V、SN 1997bsは、爆発の数年後に恒星があることが確認されている。爆発後しばらく経ってからしか観測されないのは、爆発からしばらくは自ら出した物質に邪魔されて本体の観測が出来ないためであると考えられている。事実、りゅうこつ座η星は、中心にある恒星の周りには自身が放出した物質を何重にも取り巻かれている。
