擬似相関
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疑似相関(ぎじそうかん、英: Spurious relationship, Spurious correlation)は、2つの事象に因果関係がないのに、見えない要因(潜伏変数)によって因果関係があるかのように推測されること。疑似相関は、客観的に精査するとそれが妥当でないときにも、2つの集団間に意味の有る関係があるような印象を与える。
2つの(確率)変数間の疑似相関は、第三の原因変数を導入することで生み出される。換言すれば、A と B の間の相関を見出す。従って、考えられる関係としては次の3つがある。
- A が B を発生させる
- B が A を発生させる
- または
- C が A と B を発生させる
最後の関係が疑似相関である。そのため、「相関関係は因果関係を含意しない」とよく言われる。
例
実験
この用語は統計学で普通に使われており、特に実験などの測定結果の判定で使われる。実験は、一般に (X → Y) という因果関係を予測し、それを裏付けるために行われる。因果的でない関係が別の原因によって (W → X & Y) という形で作られる場合もある。また、(X → W → Y) のように介在変数があるのに気づかない場合、一見して直接的な因果関係があるかのように見える。このため、実験によって得られた相関は、疑似相関を除外するまでは因果関係を表しているとは言えない。
実際、次の3つの条件が成り立たなければ、X が Y の原因であると結論できない。
- X は Y に先行して発生しなければならない
- Y は X が起きないときは発生してはならない
- Y は X が起きたら必ず発生しなければならない
これら3つの条件の1つでも破られた場合に、疑似相関であることが判明することが多い。
間接的な因果関係の場合、第三の条件は緩められる場合もある。例えば、拳銃による決闘を考えてみよう。2人の男が対面し、互いに発砲する。一方の男が撃ったことで他方の男が死んだ場合、撃った方の男が死の原因であると結論付けることができる。しかし、撃たれた男を医者が救った場合(第三の条件が成り立たない)でも、直接的な因果関係が崩れるわけではない。実際には、発砲(X)によって生じた生体的打撃(W)が死(Y)の直接的な原因であり、医療によって W から Y という関係を絶つことが可能である。