文化的情景
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文化的情景(ぶんかてきじょうけい、英語:Cultural scenery)は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が提唱する新たな概念で、世界遺産などへの汎用を模索するものである[1][2]。
ユネスコと世界遺産委員会および諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)はこれまでにも文化的景観や、無形文化遺産における文化的空間などを推進してきたが、記憶の場所のような抽象的観念の顕彰も進める中で、感情認識を人文科学の分野に応用し、文化的記憶を伝承する目的で「故地の情景 (Scenery of former territory)」の保護に乗り出すための布石と位置付けている。
例えば紛争や災害などで構造物が破壊されている場合、残された建物基礎や焼け野原であっても、記録以外に思い出や集合的記憶の提供と証拠の証明があり、場所の精神が伴えば評価の検討を行うとする。
さらに当該地とは無縁の来訪者が見たときに、どこか懐かしさや郷愁を感じるような感覚に陥る場所であるなら、それが特定の民族や集団にとっての心のよりどころとして保護する意味があるともする。
検証する際の指標には文化的意義を持つ「場所」の保存のためのオーストラリアイコモス憲章(ブーラ憲章)を充てる。