旧制大学院

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旧制大学院(きゅうせいだいがくいん)とは、学校教育法(1947年)施行以前の日本における大学院制度を指す通称である。新制大学院と対比して用いられる。

旧制大学院は、帝国大学令(1886年)によって初めて制度化された。以後、大学令(1918年)に基づく旧制大学にも順次設置されたが、実態としては現在の大学院のような課程制単位制修業年限を定めた教育課程ではなく、主に学部卒業生(またはそれに準ずる者)が個別に研究に従事する場として機能していた。

文部科学省の公式資料では、「旧制の大学院は、学部に置かれる研究科の総合体であって、スクーリングよりは学部卒業者が研究に従事する場として位置付けられた」と説明されている[1]

旧制大学専門教育の中心であったため、大学院は学部教員による研究指導の延長線上にあり、体系的な講義・単位取得・課程修了を重視するものではなかった。このため「有名無実」と評されることも多い[2]

学位

旧制大学院在籍者(または旧制大学卒業者)は、個別の学位論文審査を経て博士の学位を取得することができた。修士の学位は旧制には存在せず、新制大学院発足後に導入された。

戦後、新制大学が発足しても、旧制大学出身者への博士学位授与を継続するため、旧制大学院は1962年昭和37年)まで存続した大学もあった。

新制大学院との違い

  • 旧制:研究志向が強く、課程・単位・修業年限の概念が希薄。博士論文提出による学位取得が中心。
  • 新制:1947年学校教育法で課程制が導入され、修士課程(2年)・博士課程(5年)が標準化。単位取得と課程修了が重視されるようになった[1]

関連項目

脚注

参考文献

外部リンク

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