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明堂 (風水)

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明堂(めいどう、みんどう[2]、朝鮮語読み:ミョンダン、명당)は、「明るい家」という意味で、風水地理上の好ましい立地のこと。風水地理思想では、ここに家を建てたり、墓を設けると良いことが起こり、子孫まで福を享受できると考える[3]。吉地(キッチ、길지)ともいう[3]。

漢陽の明堂立地。北に主山である北漢山(북한산)、東に鷹峰(응봉)と駱山(낙산)、西に仁王山(인왕산)、南に南山(남산)さらに漢江(한강)を挟んで対岸に冠岳山(관악산)と四方を囲まれた中央の明堂(명당)に、漢陽(한양)が位置している。
福建省南部の伝統的な亀甲墓では、三方向の「有害な風」から墓を保護するオメガ(Ω)状の脊梁状の壁に囲まれている[1]。

風水では、大地を流れる一種のエネルギーとしての「気」が、山の起伏に沿って流れ、川などによって留められることで、「気」が好ましい形で集散する場所ができると考え、そのような場所を「藏風得水(朝鮮語版)」(「風を治め、水を得る」といった意)と形容し、明堂と称する[3]。明堂の要件である藏風得水となるには、背山臨水(朝鮮語版)の地形が適格であった[4]。

風水では、気の溢れ出る穴(龍穴)と、その前に広がる明堂を囲む形で、南北軸では、北側に主山、さらにその先に祖宗山があり(ないしは、近くに坐山、遠くに主山があり)、南側には山々から流れる川を挟んで案山、さらに南に川を挟んで朝山があり、明堂から南面した際に左手になる東側には内青龍、その外側には外青龍の山並みが連なり、右手になる西側には、内白虎、外白虎が位置する配置を理想的な地形と見る[5][6]。

明堂とされる場所は、さらに細かい地形などから、臥龍形、鳳凰形、仙人舞袖形、将軍大坐形、等々のさまざまなおめでたい言葉で形容され[4]、例えば釜山は白鯨帰浦形の明堂などと表現される[7]。

古くから限られた名堂地域を占めるために、山訟(朝鮮語版)(墓所を巡る訴訟)などの問題が生じた。

説話における明堂

朝鮮の説話の中には、旅の乞食僧を助けた者が、その返礼に明堂の場所を教えてもらう、という内容のものがいくつかあり、『五山説林』、『青邱野談』や、パンソリ『朴打令』などに、同様のモチーフをもつ話が含まれている[8]。

現代(20世紀以降)における展開

全斗煥政権下の1987年に開館した、大韓民国の独立記念館(朝鮮語版)は、忠清南道天安市(かつての天原郡木川面黒城山)の明堂とされる場所に立地しており、建物の配置なども含め、風水建築として著名である[9]。

大韓民国の新興宗教である甑山教では、全羅北道金堤郡の母岳山(朝鮮語版)を世界の中心とみなす思想をもっているが、一部ではさらにそれを拡張して、日本列島は内青龍、中国からインドシナ半島にかけてが内白虎、南北アメリカ大陸が外青龍、西アジアからアフリカ大陸にかけてが外白虎、オーストラリアが案山に見立て、韓半島(朝鮮半島)こそ「世界の明堂」であると論じている[10]。

脚注

参考文献

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