2019年8月22日に白水社から出版。句会の友人の動向を中心として、多くの芸人や俳優が歩んだ人生を描くという内容[1]。
この書籍の著者は、演劇や演芸の評論で知られているという人物であり、このような人物による著作。この書籍のタイトルは、中村草田男の名句をもじったというものであり、タイトルどおり帰らざる日々の記録である[2]。
この書籍での句会というのは真面目にはならず、ふざけるために集まっていたようなものであったとのこと。吟行が行なわれていようとも、それは必ず珍道中となり、俳句そっちのけで話に興じるようになっていたとのこと。著者はこの句会のことは名状しがたい雰囲気であったとしていた[3]。
著者は評論家として芸能を裏側から見つめ続けてきたという人物であり、その視点から、かつては一般社会と芸人世界の間には一線があったとする。芸人世界は、女遊びや派手な金遣いなど奔放無頼な生き方が許容されていたためであった。芸人とはある意味差別された社会にいたとのことで、このことを芸人はエネルギーに変えて芸を磨いてきたとのこと。だが現代の芸人というのは変わってきており、芸人にも世間的な常識が求められ、逸脱の具合によっては制裁が加えられるようになっているとのこと[4]。