村の眺め (バジール)
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南フランスの裕福な家庭に育ち、1862年にパリに出て絵を学び、印象派の画家たちの中で活動したバジールは1863年末から戸外で人物を描いた作品の制作を始めた。1864年から1869年の間、モンペリエ郊外の家族の邸宅に滞在して、屋外でいくつかの肖像画を描いた。その中には1864年に描いた女性像『ピンクのドレス』や、1867年の友人たちの集合肖像画『家族の再会』などがある。1868年には、南フランスで、裸の男の肖像画『網を持った漁師』と、田園風景を背景にした少女の肖像画「村の眺め」の2点を制作した。
2点の作品は、1869年のパリサロンに応募し、『網を持つ漁師』は落選し、『村の眺め』は受理され展示された。この 作品は画家のベルト・モリゾや批評家のルイ・エドモン・デュランティらに高く評価された。
絵のモデルの少女は、バジールの両親の邸宅に住んで働いていたイタリア人庭師の娘とも、芸術家のいとこの女性ともされる[3]。絵の背景の街は、レ川(Lez)と、瓦屋根の街並みとサン=ジャン=バティスト教会(Église Saint-Jean-Baptiste de Castelnau-le-Lez)の鐘楼が見えるモンペリエ郊外のカステルノー=ル=レ(Castelnau-le-Lez)の街の風景である。
作品は、モンペリエの両親の邸宅に保管されていたが、1898年に父親はこの作品をモンペリエのファーブル美術館に寄贈し、現在もファーブル美術館に収蔵されている[4] 。