柳田貞一
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エピソード
弟子であるエノケンよりもかなり酒乱らしく、古川ロッパの『昭和日記』によると1934年、ロッパが一杯酒を飲みたくなったため、酒場「甲子郎」へ行った。酒場には活動弁士の山野一郎もいた。酒を飲もうとしたところに乱酔した柳田が入って来て、いきなりロッパに「何でえ古川緑波め、セヴィラのことを何故あんなこと書きやがった!?」と言ってきた。エノケンが演じた『セヴィラの理髪師』の批評をロッパが書いたと言うのだ。ロッパが「そんなもの書いた覚えはない」と言うも柳田は激怒して「この野郎、嘘つきめ!!︎何でえ、貴様ピアノ弾けるか!?」、「今夜は山野一郎がいるから我慢してるんだ!!︎」などと意味不明な暴言を吐いていたという。あまりにも無礼極まると思ったロッパは「こっちゃシラフで、そっちが飲んでちゃ喧嘩にならねえ、乃公あ帰る」と言って酒場を後にした。ロッパは帰宅後、旬報の批評を出して読んでみると、飯島正が『セヴィラの理髪師』を批評していることが書いてあるのを見つける。そのページの上欄にロッパが「エノケンを評す」と書いてあって、それを柳田が間違えて錯覚していたことが判明した。