北沢峠からのルートと広河原からのルートがある。前者には仙水峠を経て、もしくは直登で栗沢山へ登り早川尾根を縦走するルートであり、後者は広河原峠に登り、これもまた早川尾根を伝うルートである。麓や車の通じる所から直接登る登山道はない。
北沢峠を起点に西尾根から仙水峠の周回コースを取り上げる。北沢を渡ってすぐに分岐する尾根道は、程よく気持ちの良い傾斜のある樹林帯が続く。標高2306Mの平坦部を過ぎると傾斜が増し、一度樹林帯を抜け、展望が広がるが、また樹林帯に入る。急登を登りシャクナゲが目に付くようになってすぐ、ハイマツ帯に入る。見上げれば尾根上部に巨大な岩が立ちはだかる。このあたりから山頂にかけて、素晴らしい眺望だが、岩稜が続くので注意が必要だ。
山頂からは、摩利支天の岩壁を従えた甲斐駒ヶ岳が真っ白に駿立している姿に息をのむ。山頂からアサヨ峰までは往復2時間程度なので、体力に余裕がある方はオススメである。
その後、仙水峠まで標高差500Mの大変急な岩混じりの道を一気に下り、巨岩が広大に積み重なった岩場を過ぎて樹林帯に入ると、仙水小屋が着く。その後小屋を後に、堰堤が連続するようになれば北沢峠は近い。
この山とミヨシノ頭間から北に流れて大武川に合流する四本の沢を下流から、前栗沢、中栗沢、奥栗沢、本栗沢と呼び、山の名前はこれらの沢群から名付けられたものだが、栗沢山には、かろうじて本栗沢が引っかかっているに過ぎない。ほかの三本はこのピークとは関係ない。名称の起源や、地形からみると奥栗沢が中心であり、栗沢ノ頭とは、本来は東面からのアサヨ峰の呼び名かもしれない[2]。