相場は群集心理により過剰に動くため、このブレにより大きな利益を出したり、逆に損失を出したりする。株式市場には、米相場の時代より多くの相場格言が言い伝えられている[1][2]。
- もっともよく使われる格言で、千利休の句とも伝わる。人が群がる道を避けて、裏道を行けば花の山があるという意味で、常に市場では大きな下落場面で買って、人気が出て出来高が増え株価が高騰した時に売り抜けよ、と言われる[1]。
- 株価が想定を下回って逆方向に動いた際には、そのまま持ち続けることでさらに大きな損失を被ることが多く、思い切って反対売買をした方がよいとする格言[3]。
- 相場の動きは決して自分の思い通りになるものではない。我を通さず相場の動きに耳を傾け謙虚になれという格言[4]。
- 自分であれこれ思い迷うよりは、当たり屋にチョウチンを点けた方がよいとする考え。「人の行く裏に道あり花の山」とは逆であり、相場が単純ではないことを表している。正反対の格言に「曲がり屋に向かえ」がある[2]。
- 買いたいときには弱気になって買えない、売りたいときには強気になって売れないという、希望的観測を戒める格言。「高値おぼえ 安値おぼえ」もほぼ同じ。ウォール街には「相場に過去はない」という格言もある[2]。
- 小手先の売買では目先の小さな利益しか得られない。大きな利益を売るためには、目先ではなく大きく構えての長期的視野が必要という意味。相場の器用貧乏を戒める格言としてさらに「名人になるより素人らしく」、「早耳の早耳だおれ」、「目先観で相場を張るな」、「名人は相場の怖さを知る」などがあり、ウオール街にも「筋の耳うちは信用するな」、「必ずしも市場にいる必要はない」という格言がある[2]。
- 自分がなじみがない会社の株よりは、普段日常的に接している親近感がある株式を選べという意味。すなわち、投資のヒントは身近に転がっていることのたとえ。もう一つの意味は、株式市場に出回る情報(材料)には、出所が確かでない情報が多く、確かめるすべもない。そういう情報に振り回されるなの意味で、類似の格言に「虫の好かぬ株は買うな」がある[2]。
- 株式相場で最も重要なことは、売買に対して確固たる自信と決断である、少しの迷いもあってはいけない。ギリギリの資金で相場を張っていると、切羽詰まった感情にとらわれ、適切な措置が取れなくなることを戒めた格言[2]。