桜弾
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概要
開発
1944年(昭和19年)5月、第三陸軍航空技術研究所に特別研究班が設けられ、所長正木博が桜弾の研究を統括した[3]。1944年9月5日、陸海軍技術運用委員会が設置され、桜弾を含む特殊奇襲兵器の研究が陸軍、海軍、部外で行われた[4]。ドイツ空軍の親子飛行機ミステルの情報と簡易な図面を入手し、四式重爆撃機を改造、特攻機として桜弾機キ167を開発した[2]。パラボラ状の巨大な弾体はそのままでは機内に収まらず、胴体を膨らませる改造を施した上で装着された[5]。
1945年(昭和20年)4月に完成し、6月には呉海軍工廠で未成の航空母艦『阿蘇』を使用して飛行機用通常爆弾、魚雷弾頭、桜弾の破壊効力を比較する試験が行われた。これにより、航空特攻に使用した際に桜弾の威力が最大と確認された[6]。一方、搭載機は改造によって航空機としての性能が損なわれ、モンロー/ノイマン効果を発揮するためには命中部位や衝撃角度が制約されるなど運用には多くの問題を抱えていた[5]。そのためか多くは使われなかった[7]。
