橋本一明
From Wikipedia, the free encyclopedia
エピソード
小説家の丸谷才一は國學院大学で同僚だった橋本について次のように語っている。
「わたしの二十代の末から十数年間の国学院時代――と名づけてゐるのですが、その国学院時代のわたしの生活にいちばん縁の深いのはこの三人(注・橋本一明、菊池武一、佐藤謙三)でした。この三人に、安東次男さんと中野孝次と永川玲二とを加へれば、わたしのあのころの、学校教師としての生活が全部出て来る。」[5]「橋本の本(注・『純粋精神の系譜 橋本一明評論集』)の内容については、ぼくに語る資格があるかどうかすこぶる疑はしい。若いうちに癌で死んだことへの同情が評価を甘くする恐れがあるし、一方、あれだけ立派な男なのにこの程度の仕事しかなかつたのかといふ気持が逆に作用して、評価を不当にきびしくする危険もありさうだ。つまり、ぼくの眼は二年後の今もまだ泪に曇つてゐるやうな気がする。」[6]