死後勃起
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概要
死後勃起と文化
- 歴史家で批評家のレオ・シュタインバーグは著書 The Sexuality of Christ in Renaissance Art and in Modern Oblivion のなかで、多くのルネサンス期の芸術家が磔刑に処されたイエス・キリストを死後勃起の状態で描いていると指摘した上で、このモチーフを「オステンタティオ・ゲニタリウム」(Ostentatio genitalium、性器の誇示という意味)と名付けた[6]。しかし、こうした美術作品は数世紀のあいだ、カトリック教会の抑圧を受けた。
- ジェイムズ・ジョイスの小説『ユリシーズ』の第十二挿話「キュクロプス」では、複数の箇所で終末勃起がモチーフとして使われている[7]。
- エドワード・ギボンは著書『ローマ帝国衰亡史』のなかで、ムハンマドの死後にアリーが「預言者よ、汝のペニスは空を衝かんとするようだ」と叫んだという小話を紹介し、これをアブ・アル=フィダの作と比定している[8]。しかし、これはアブ・アル=フィダの「ムハンマドの生涯」をジョン・ギャグナーがアラビア語からラテン語に翻訳する過程で誤って訳したことに基づく誤解である[9]。
- ウィリアム・S・バロウズは、『裸のランチ』や『シティーズ・オブ・ザ・レッド・ナイト』など、多くの作品でこの現象を取り上げている[10]。
- 1994年公開のアメリカ映画『クラークス』は、この現象を暗く、風刺的な手法で描いている。問題のシーンでは、成人向け雑誌を読んだばかりの男性客が店のトイレで心臓発作を起こし亡くなるが、その彼女は彼氏が自分をおどろかせるためにトイレにこもっていると信じているのである。
- Apple TV+のシリーズ番組 Bad Sisters は、死後勃起した男性が棺桶のなかで目覚め、その妻が弔問客が来る前に必死になって棺桶を開けようとする場面ではじまる。
- HBOのシリーズ番組 In Treatment で、臨死体験をしたという男性アレックスは、勃起していることに恐怖を感じた、実際死んでいることになるからと話している。
- サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』で、登場人物のヴラジーミルとエストラゴンは首吊り自殺を画策するが、勃起するからという理由で最終的に断念している。